生徒の実作ご紹介シリーズ(不定期)「小学2年生の詩」をご紹介致します!

小田原漂情

小田原漂情

テーマ:国語

   くるくるなんだろう
                   A.H
 
 わあーバレリーナがおどってる
 ひこうきはくにじゅう
 まわっている。
 ふうせんくるくるわたしのまわりを
 まわっている。
 ボールもくるくるまわっている。
 くるくる目がまわる
 なんてたのしいぐるぐるまわり。


 昨日の授業で、小学2年生の女の子が、自分から「詩を書きたい」と言って、書いてくれたものです。これまでにも、小学5年生の短歌、6年生の詩の鑑賞文(山村暮鳥『風景 純銀もざいく』について)などをご紹介してまいりましたが、自発的に書いたものであり、のびのびとした気持ちがあふれていますので、本人と親御さんのご了解を得て、掲載させていただきました。

 この生徒に、「詩を書く」指導をしたことは、これまでにはありませんでした。また、学校でそのような指導、課題が出されていることも、ないそうです。また、本人が書いた内容に手を加えたのは、6行目の「ボールも」の「も」を挿入したことと、むすびを「ぐるぐるまわり」とまとめたことだけです。

 ただ昨日の授業では、開始直前にこの子の目の前で、5年生の算数の担当教員と「割合」の授業についてかんたんな打ち合わせをしており、私が「も」(もとにする量)、「く」(くらべる量)の見せ方を板書していたのを、この子もみていて、「もくもく」と、声をあげたのがきっかけでした。

 授業には、あらかじめ計画して案を作っておくものと(基本はもちろんこちらです)、子どもの反応を見て、それにあわせて組み立ててゆくものがあります。昨日は前述の流れから、急きょ後者にスイッチし、まず「もくもく」から、ことばの連想をはじめました。「もくもく」→「雲」→「雨」・・・というぐあいです。それをひと通り終え、「しりとり作文」のような作文を書かせようと思ったところで、生徒がみずから「詩を書きたい」と言ったのです。

 こうしたことをご紹介するのは、偶発的なものではありますが、昨日のこの経緯が、国語指導の中で喜ばしいもののひとつだからです。この詩を書いた生徒には、まだ「詩を書く」授業はしておりませんでしたが、今年の3月から9か月間、国語とことばの勉強をしている中で、生徒自身にこうした感覚が育ったことの証として、保護者のみなさまにもご紹介する価値があると考えます。

 ご関心のある保護者のみなさまは、どうぞお気軽にご相談いただき、体験授業や個別相談会をご活用下さい。Web上の体験授業、相談会の予約システムも、近日中にご案内できる見通しです。メール・電話では従来通り、いつでもご相談下さい。


国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎HP

[[言問学舎の生のすがたは、こちらの動画からもご覧いただけます!
http://www.youtube.com/watch?v=9d_nMZpDjbY&feature=youtu.be]]

[[国語の勉強をお手伝いする国語専門サイト・国語力.com
http://www.kokugoryoku.com]]

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

小田原漂情プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ東京
  3. 東京のスクール・習い事
  4. 東京の学習塾・進学塾
  5. 小田原漂情
  6. コラム一覧
  7. 生徒の実作ご紹介シリーズ(不定期)「小学2年生の詩」をご紹介致します!

小田原漂情プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼