『山月記』読解の最重要ポイントは?ここだけきっちり押さえましょう!
高校生、特に大学受験にのぞむ人たちに古典を教えていると、ときどき聞かれることがあります。
「受験勉強で日本史をやっている人の方が、古文は有利ですか。」
私の答えは決まっています。
「いや、特にそんなことはないよ。」
もちろん、時代背景や(『大鏡』なら)藤原氏の人物名などの固有名詞を知っている方が、なじみやすいということはあるでしょう。ただ、それはかなり限られた時代の、一部に過ぎません。「中学の社会で習った歴史」プラスアルファの知識(作品の背景解説から得られるもの)があれば、十分なのです。とはいえ、藤原氏の摂関政治などという基本中の基本を「聞いたこともない」というところからやり直すのでは、ちょっと大変ですが。
今回お話ししたい「古文の常識」としては、とくに藤原摂関家などでは、「兄弟」はライバル、あるいは敵だ、という点を挙げておきます。第2回は、『大鏡』の実際の文章の口語訳要約(『太政大臣 兼通』)と、藤原道長の会話文の引用+口語要約(『道長伝四』「南の院の競射」)から、「古典の常識と現代の常識は違う」ことのうち、兄弟や親せきがライバル、場合によっては敵でさえあることを、わかりやすく解説しています。どうぞ下記よりご覧下さい。
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