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小田原漂情

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

小田原漂情(おだわらひょうじょう) / 学習塾塾長

有限会社 言問学舎

コラム

センター試験前の冬休み/国語のひと工夫

2013年12月19日 公開 / 2014年1月6日更新

テーマ:国語

コラムカテゴリ:スクール・習い事

 高校や予備校の先生、もしくは先輩から聞いている方も多いと思いますが、2013年実施のセンター試験「国語」では、刀剣の「鍔(つば)」に関する、小林秀雄のエッセイに近い評論が出題され、戸惑った受験生が多くいました。

 文章自体は、小林秀雄のものとしては、格別に難しいものではありません。設問も、取り立てて難解だったというわけでもないのです。

 ただ、小林秀雄という評論家自体になじみが薄かったことと、第一問の「評論」なのに、「もし鉄に生があるなら、水をやれば、文様透は芽を出したであろう」(問4)、「私は鶴丸透の発生に立ち会う想いがした」(問5)など、第一問の評論で、観念的、比喩的な言い回しが設問に用いられたということで、意表を衝かれたのではないでしょうか。

 今年の受験生のみなさんは、「2013年の過去問」ということで、その文章と問題に、すでに触れています。ただ、それはもう小林秀雄の問題が「過去問」になっているからで、今回の試験ではまた「見たことのないもの」が出て来るのです。試験ごととは、すべてそうしたものですね。

 では、見たことのないもの、予測のつかない出題に対して、国語でどういう準備ができるかというと、それはつきつめて言えば、「多くの文章を読み、多くの問題に当たっておく」ことなのですが、意外と盲点になっていて、かつ「誰にでもできる」対策がひとつあります。

 それは「教科書を読む」ことです。隅から隅まで読め、というのではありません。たいていの人が2・3年次に用いた「現代文」の教科書の中に、授業で扱わなかったもの、あるいはとっつきにくくてあまり気乗りがしないままにしてしまった「評論」が、あるはずです。この機会にこそ、それを真剣に読んでみて下さい。そして「考えて」みて下さい。設問、正解などなくていいのです。わかりにくい内容でも自分なりに懸命に考え、読みとる道すじを見つけた、そのことが、「見たこともない」タイプの文章、出題に立ち向かうために、大きな力となるはずです。

 予備校の問題集に漬かっている人にこそ、この方法は大いに効き目があります。もちろん、「現代評論20選」のような本を持っている方は、その中の2つ、3つを同じように読んで下さい。型にはまった「勉強」だけをしているよりも、「読むこと」そのもので頭と気持ちを切りかえ、リフレッシュしてセンター本番にのぞむことができるはずです。

 みなさんのご健闘、ご成功をお祈り致します。

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◇入試の国語で9割とる秘訣!実践篇まとめ◇センター試験対策・国語の鉄則
◇センター試験対策・国語の鉄則<実例>編 


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