小学生の親御さん必見!「だれでもできる読書感想文の書き方 その③本文の書き出しまで」
来春、平成26年入試から、日比谷高校をはじめとする都立上位校の「自校作成」入試が、従来の各校ごとの作成から、進学指導重点校、進学重視型単位制高校、併設型高校(中高一貫教育校)の3グループごとの作成委員会により作成、という形になることは、すでに多くの方がご存じのことでしょう。グループごとの校名、校数は、以下の通りです。
進学指導重点校 日比谷、西、戸山、青山、国立、八王子東、立川 計7校
進学重視型単位制高校 新宿、墨田川、国分寺 計3校
併設型高校(中高一貫教育校) 白鷗、両国、大泉、富士、武蔵 計5校
これも既報ですが、このうち進学指導重点校のグループでは、複数の問題を作成し(大問ごとに数パターンずつ作成)、それぞれの学校が適した問題を選んで組み合わせるほか、各教科で大問1問については、独自に作成してよいことが決まっています。より難度の高い問題を出題することも可能なわけですが、実際にどの学校がどういう問題を出して来るかは、入試当日までわかりません。受験生には、どんな内容が出て来ても対応できるだけの、覚悟と対策が求められます。
さて、こうした「自校作成」校を受験されるみなさんにとって、特に「国語」で、どのような対応をすればよいかということについて、少しお話しします。
まず押さえておきたいことですが、国語においては、特別な知識や、いわゆる「難問」を解く、ということが、対策となるわけではありません。「作成方針」に盛り込まれていることは、中学の指導要領を超えるものではありませんし、古文や漢文の「文法」「読解」などが出されるわけでもないのです。
では、「自校作成」の入試問題と、「共通問題」のどこが違うのかと言えば、国語では、端的に言って「文章が難しい」ということなのです。わかりやすい例を挙げましょう。
平成16年 都立青山高校 大問三 三浦朱門『冥府山水図』
平成18年 センター試験(追試) 第二問 三浦朱門『冥府山水図』
小説の問題で、自校作成の青山高校と大学入試センター試験で、同じ作品が使用されています(注:両者では引用範囲・設問とも異なっています)。
とはいえ、中学生に高校3年レベルの問題を解かせるというような話ではありません。先述したように、高校生でなければ知らないような知識、語彙(ごい)などを、強引に求めるものではないのです。
ただ、中学生が普段目にするような文章よりもかなり難しい文章が出ますので、ある程度、難しい文章を読みこなせるようになっておく必要があります。また、ある程度の評論文の基礎知識なども、持っていた方がやりやすいとは言えるでしょう。もちろん、難解な用語などには語注がつくはずですが、はじめて見る言葉の意味を語注から読み取り、本文をきちんと読みこなしていくためには、かなりの読解力が必要です。
ではそのために、どのような学習方法があるかということを、最後にご案内します。要は、難しい文章に慣れ、読み解く力をつけることが必要なのですから、受験校だけでなく、他の自校作成校の問題も、読み、解いてみるのが良いでしょう。難関私立高校の問題も、良いと思います(古文漢文については、不要です)。
そしてもう一つ大事なことは、そうした問題を「数多くこなす」のでなく、一度解いた問題を、間違った問題はもとより正解だったものについても、よく解説を読んで理解し、「一つの問題について深く理解する」ことです。そうした「深い理解」を複数、志望校以外の学校の問題をも解いて経験することで、かなりの力がつくことでしょう。
では、自校作成校受験にチャレンジされるみなさんのご健闘をお祈り致します。ご質問などありましたら、メールでも電話でもかまいませんので、お気軽におたずね下さい。
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国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
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