高校生の現代文テスト対策『羅生門』完結篇を掲載しました!~<国語力.com>
国語を中心に、受験のために「今やれること、やるべきことは何か」をお伝えするシリーズ、第2回目です。今日は国語の文法について、お伝えします。
国語の文法というものは、他の言語と比べると「きちんと知っていなくとも、まあ日本語を話すことはできる」ものだ、というような言い方をされることがあります。たしかに「話す」ことはできます。話し言葉、特に会話の中では、文法や言葉のつながりにおいて不明な点を、相互に補い合って理解しあうことができるからです。
しかし、「書く」時、あるいは「書かれた」ものを読む時には、文法はたいへん重要です。これがしっかりしていないと、自分が書いたものはきちんと相手に伝わらないし、書かれたものを読むにあたっては、文意が読みとれないこともあるからです。
とはいえ、入試に際しては、必要なことだけをやるべきです。以下、中学、高校、大学入試それぞれについて、2回に分けて基本的なところをお話しします。
中学受験では、志望校(周辺を含む)で、過去に出題されているか、説明会で予告されている内容を、やって下さい。幅を広げすぎる必要はありません。小学校の教科書では「文法」というくくりは使われていませんから、たとえば品詞の出題がある場合でも、動詞、名詞が中心で、出ても形容詞、形容動詞ぐらいまでであることが多いでしょう。
それよりも広範に扱われるのは、敬語や、副詞や助動詞の用法の同じものを選ぶような問題です(文法用語ではなく、例文に対して同じものを選ぶ、という形です)。
(例)「夏休みのことがしきりと思い出される」に対して、「ア.速い球が投げられる」
「イ.先生が来られる」「ウ.校門で呼び止められた」「エ.祖母の腰痛が案じられる」 の中から、同じ用法(自発)の「エ」を選ぶ、というものです。
そのほか、文中のあやまりを見つける問題、それを正しく直す問題なども、頻度は高いですね。いずれにせよ学校ごとの傾向をしっかりつかみ、適切な勉強を心がけてください。
次に高校受験ですが、東京都立高校の共通問題実施校を受験する場合、文法関連の出題はないか、あっても大問5の中の一問、5点です。それも近年は、「同じ言い方で例文を作りなさい」というものが主となっており、文法知識を答える出題は、いま私の手元に過去問のある平成10年以降では、まったく見られません。
もちろん、では文法学習が不要かというと、冒頭に述べた通りまったくそんなことはありません。高校で文語文法=古文の文法を習う時のためにも、基礎はしっかり勉強しておきましょう。
ただ、都立受験のための「文法学習」としては、体系的な勉強ではなく、過去問を参考に「同じ意味」の判断や、それを使って例文を書く、という勉強をしておけばいいでしょう。
私立・国立高校については、おおむね私立中受験と同じですが、習っている文法の範囲が口語ではほぼ全範囲となりますから、領域が広いです。これについては、次回、大学入試とあわせてご案内したいと思います。
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