古文の盲点~文語文法の初歩の初歩 言問学舎のプレ夏期講習2013①

小田原漂情

小田原漂情

テーマ:国語

 古文は、高校生になった時点では相当になじんでいる国語=日本語の、平たく言って百数十年前までの形です。だから意外に教えてもらえない、「習う人はわからないけれど知っている人には当たり前すぎる」ことが、けっこうあります。

 今日はその中でも初歩の中の初歩、高校1年生はもちろん、2年生、3年生だと「今さら聞けない」範疇に属する一番の基本について、お話ししましょう。

 それは、「終止形」の違い です。説明の前に、図示します。四段=五段活用および口語では五段に含まれる文語のナ変(死ぬ、往ぬ・・・後者は一応)および下一段(蹴る)については、終止形の話ですからここでは省きます。

口語の上一段 「見る」  → 「見る」    文語の上一段
          「率いる」 → 「率ゐる」  文語の上一段 ※上一段は、終止形は同形

口語の上一段 「起きる」 → 「起く」    文語の上二段 「きる」が「く」に

口語の下一段 「懸ける」 → 「懸く」    文語の下二段 「ける」が「く」に

口語のサ変 「する」  → 「す」        文語のサ変   「する」が「す」に

口語のカ変  「来る」  → 「来(く)」    文語のカ変  「くる」が「く」に    

 ここに示した通り、終止形の母音が「iu」→「u」、「eu」→「u」、またサ変、カ変では「uu」→「u」となることが、口語と文語の大きな違いなのです。

 このことは、文法書などでも、ほとんど説明されていません。なぜかと言えば、実はローマ字で変化を示した部分の矢印は、ほんとうは順序が反対で、「来(く)」が「来る」のように変化してきたのが、文語から口語への変化だからです。

 でも現代の、特にはじめて古文(文語文法)を習う高校生のみなさんは、先に示したように、「口語」から「文語」を、勉強しますね。ですから、ここで示したことがある程度理解できたら、古文の上達は、とても速いのです。

 古文をしっかり勉強したい方は、ぜひ一度言問学舎をおたずね下さい。受験への対応も、もちろん万全です。

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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

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