私立中受験<男子>に大きな変化?2月1日入試に本郷中が参入!

小田原漂情

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テーマ:総合学習塾・言問学舎

 本コラムでは、言問学舎もしくは小田原漂情の日々の活動のほか、教育情報の発信を一つのテーマとしておりますが、本日、都内私立中(男子)有数の人気校である本郷中学校が、来春から2月1日入試を実施するとの情報をいただきましたので、重要な中学受験情報として、お伝えさせていただきたいと思います。

受験校選び


 中学受験をする際、「自分に合った志望校」選びをするのは何よりの前提ですが、具体的に受験を考える段階にまで進むと、以下に掲げるような項目が、現実的な検討材料となって来ます。
 
①受かる見込みがどれくらいあるのか(学力が相応か否か)
②通学の便(特に1年次、2年次は、慣れない電車通学や、体力面の考察も重要です)
③入試日程(併願校との受験スケジュールの組み立て) 

 本来の判断基準である「校風・教育方針・進路実績・学校生活・部活動・本人との適性」等に①~③を加味して、実際の受験計画が決まるわけです。

本郷中学校、2月1日入試を実施!


 さて、来春平成26年<男子>の中学受験においては、この①~③を考える上で大きな変化が生じることになりそうです。

 というのは、平成25年度首都圏模試の80%合格偏差値で2月2日、2月3日とも「66」にランクされている本郷中学校(・高等学校)が、来春2月1日入試を実施し、従来の「2日・3日・5日」から、「1日・2日・5日」の三日間の入試体制に、変更するためです。

 ご存知の方も多いと思いますが、本郷中学校はいわゆる「2日校」、2月2日から入試をはじめる学校として、独自の位置を占めていました。1日に他校、2日に本郷、という受験スタイルが、男子上位校受験者の間には、定着していました。

 その本郷中学校が、初日であり、一番の激戦である1日に入試を行なうわけですから、来春は偏差値60台の学校を中心に、かなり大きな変化が生じるのではないかと予測されます。

 もともと本郷中学校は、「強健・厳正・勤勉」を旨に個性を尊重した教育を実施する男子校として伝統があり、近年は受験指導と人間教育の両面で改革・発展を重ねていて、人気を集めています。同校の1日入試参入は、「はじめから本郷を第一志望と考えていた受験生」「まだ受験校を絞り込めていない受験生」にとって大きなプラス材料であり、1日の受験校選び、また男子上位の中学受験全体に、一石を投じるものとなるのではないでしょうか。

予測しうること


 毎年毎年の入試において、状況の変化が実際にどのような動向となってあらわれるかということは、ふたを開けてみないとわからないものです。とはいえ、こうした内容をお伝えする以上、特に本郷中の受験をお考えの方に対してまったく見解を申し上げないというわけにも行きませんので、一般的に予測できる範囲のことは、お伝えしておきたいと思います。

 まず、本郷中自体の難易度ですが、1日に関しては、今までの2日入試より合格しにくくなるということは、考えなくてよいと思われます。今までは2日が第1回ということで、本郷第一志望の受験者と、1日に上位校や同ランク校を受けた受験者が、集中していたわけです。それが1日入試では、基本的に本郷第一志望の受験者が集まるという、言わば他の1日実施校と同じ条件下での入試になるのです。第一志望の方にとっては、良い方向への変化と考えていいでしょう。なお1日入試でも、当日合格発表を行なうようです。

 次に気になるのは、これまで1日入試だった同ランク(および前後)の学校の受験者層の変化と、本郷中の2日入試の動きなのですが、これについては、来年実際にどのような動きが起こるのか、注目するほかはないでしょう。ただ、従来の2日入試の難易度では受験を手控えていた受験者層が、1日に本郷を視野に入れられるようになる、という面はあると思われます。なお、1日の本郷を実際にどのような学力層が受験するかということも、まったく予測はできないわけですから、「本郷の1日入試」が単純に「受験者有利」になるわけではないこと、入試というものの常として、申し添えておきます。

その他


 ほかに本郷中学校の26年度入試においては、「帰国子弟優遇」制度を新たに設けるとのことです(男子校です)。

 1日入試と帰国子弟優遇という、大きな変化のみられる本郷中学校ですが、5月25日(土)に学校説明会を実施されるとのことです(高等学校については別途)。ご関心のある方は、どうぞご参加の上、詳細をお聞きになってみて下さい。

本郷中学校・高等学校ホームページ http://www.hongo.ed.jp/

◇本郷中学校の2月1日入試参入等の記事掲載については、同校のご了承をいただいております。入試予定等の事実関係については同校の資料を参照し、予測的な内容に関しては、私の考えで書かせていただきましたことを、お断りさせていただきます。

◇電話番号は以下の通りです。 
 03‐5805‐7817 「マイベストプロを見た」とお伝え下さい。 
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    「フォームから問い合わせる」よりお願いします。

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

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