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小田原漂情

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

小田原漂情(おだわらひょうじょう) / 学習塾塾長

有限会社 言問学舎

コラム

注目の本郷中学校・2月1日入試の<その後>

2014年5月9日 公開 / 2014年5月19日更新

テーマ:総合学習塾・言問学舎

コラムカテゴリ:スクール・習い事

 昨年のこの時期に、「私立中受験<男子>に大きな変化?2月1日入試に本郷中が参入!」としてお伝えした記事は、大変多くの方にアクセスしていただきました。あつくお礼を申し上げます。

 さて、実際に今年の入試が行なわれ、その結果がどうだったかということを、当然ながらお伝えする義務があります。もちろん、1月の出願状況から受験・合格状況に至るまで、同校のホームページで確認してはいたのですが、憶測で書くよりも、実際の「入試報告」で情報をいただいてから、きちんとした内容をお伝えするべきと考えて、時機を待っていました。

 そして今日、本郷中学校・高等学校の入試報告会にお邪魔して、資料をいただき状況をお聞きして来ましたので、それに基づいて、私の見解もまじえた観測をお伝えしたいと思います(学校側のご了承をいただいております)。

2月1日応募者は308名


 従来の本郷中学校の入試は、2月2日、3日、5日の3回であり、今年から、1日、2日、5日の3回に、変更となりました。

 みなさまよくご存じの通り、2月1日は多くの学校の第1回入試があり、当然ながら一番「激戦」となる日です。ながく「2日校」として独自のポジションを占めていた本郷中は、今年その激戦の1日に参入したのです。2日が第1回であった時代は、もちろん「本郷が第一志望」の受験生もいれば、1日に上位校や同ランク校を受けた受験生もいるわけで、第1回を1日にした本郷中に、どのように受験生が集まるか、大いに注目されました。

 その結果が、1日の第1回入試で応募者308名という数字です(80名募集)。2日と5日はそのままあるわけですから、従来の3日の分が1日に回った、というとらえ方から見ると、この308名という数は、前年までの3日の応募者数には、届いていないとのことです。

 しかしながら、2月1日という「市場」に、「昨年までは存在しなかった本郷中」が新規参入して獲得した受験者数、としてみると、この数字はかなり大きいのではないでしょうか。当然、応募者が減った競合校も存在するはずです。

3日間合計では4%の応募者増


 そして、1日、2日、5日の3回の入試の合計では、応募者数が1,661名となり、昨年の1,599名から、約4%の増となりました。

 また、1日については志望者が308名、受験者292名に対して、合格者が128名で、最終的な入学者は117名ということです。「本郷第一志望」の受験生が、1日にしっかり合格を勝ちとり、入学したと見ることもできそうです(もちろん、涙を呑んだ受験生もまたおられることと思いますが)。

 こうした結果から考えると、本郷中学校の「2月1日入試参入という挑戦」は、十分に成功を収めたと言えるのではないでしょうか。

これからどうなってゆくのか


 さて、今回「1日入試」で約半数が入学した本郷中の1年生の、勉強の面での最終結果が出るのは6年後です。もちろん、入学後の伸び方が大きなウェイトを占めるわけですから、単純に「1日入試」ということだけで生徒の学力層が変わるわけではありません。

 しかし、これから中学受験をされるご家庭を中心に、やはりみなさまの関心は、「彼らがどのように成長して、どんな結果を出すのか」というところにあるでしょう。本サイトでも、情報が入手でき次第、積極的にお伝えしたいと考えております。

大学受験は早・慶中心に大躍進


 いっぽう、中学受験の人気のバロメーターとも言われる大学合格実績ですが、今年の本郷は「大躍進」と言えそうです。現役生の合格者数の代表的なところをお伝えします(カッコ内 ←数字 は昨年)。

 東大 8(←6) 京大・一橋大・東工大計 16(←14) 早稲田 131(←65) 慶應 92(←40)

 また、現浪あわせた難関国立4大学+国公立大医学部の合格者総数が36(←33)、早慶上理は478(←223)ということで、早・慶レベルが倍増(以上)という結果は、全体の学力層の大幅な底上げと考えていいでしょう。

2015年入試に向かって


 2月1日の本郷中の偏差値は、今のところ各社ともだいたい妥当なところに位置づけしているようですが、来年、再来年あたりを過ぎないと、落ち着いたものとはならないのではないでしょうか(この滑り出しから見て、今年の位置づけから下がることはないと考えられます)。

 来年の入試では、今春の大学合格実績の伸長と、今年の「1日入試新規参入への“様子見”の要素」がなくなることから、本郷中の人気は「上がる」ことが予想されます。今春落成した2号館を見学して来ましたが、新しい校舎に新鮮な空気が満ちているように、学校自体にも活気が満ちていることを感じます。

 本郷中学校に関心のある受験生・保護者の方々は、学校説明会(直近が5月24日土曜、予約不要)やオープンキャンパス(第1回が5月31日土曜、要予約)に参加されるよう、おすすめ致します。詳細は学校のホームページをご覧下さい。

  本郷中学校・高等学校ホームページ

 来春(以降)、本郷中学校受験をお考えの方に、最後に大事な点をお伝え致します。第1回、第2回、第3回の入試問題作成に当たり、問題の難易度は、その回ごとの受験者の学力層を考慮したものになっているとのことです。従って、「本郷第一志望」の受験生の方は、2月1日の第1回を受験されるようおすすめします。


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