「読解力をつける通信添削講座」読解シート・実際の使用例②

小田原漂情

小田原漂情

テーマ:国語

 「読解力をつける通信添削講座」のご案内を続けさせていただいておりますが、実際に生徒が書いた例をご紹介することで、より具体的に「読解シート」の内容・効用などをお伝えできるかと思います。第1回と同じ、『三人の約束』という文章についてのものです。ぜひご一読下さい。

◇作品『三人の約束』 ※作品は下記URLよりご覧いただけます http://blog2.kotogaku.co.jp/ 音読と読解の教材・作品篇へおすすみ下さい。

①「やめて」と言った時の洋子の気持ちを、どう思いますか。
 せっかく三人があつまるのにけんかなんてしてほしくない。

②武君と山本君は、どうしてけんかをしたのでしょう。
 どっちが先にプレゼントをわたすかでなった。

③洋子に伝わった二人の思いとは、どんなことだと思いますか。
 あと一週間で洋子とさよならと思ったら、わけがわからなくなった。

④二人のうちどちらかが「寛」のお父さんだとしたら、あなたはどちらだと思いますか。名前で答えて下さい。
 武くん

⑤そう思った理由を、かんたんに書いてみましょう。
 昔からの知り合いなのでおたがいわかり合えるから、武くんだと思った。それに洋子の気持ちがくらくなっているのに気づいたのも武くんだから。

⑥感じたとおりに、感想文を書いてみましょう≪200字詰め原稿用紙・16行≫
 ぼくはこの物語を読んで、三人の友情の深さを感じました。山本君と武くんがけんかをしている時、大事な三人のお別れの日にけんかするなんていやだ、と洋子が思ったところが、印象に残りました。
 それにけんかの理由で、あと一週間で洋子とさよならと思ったらなんだか急にわけがわからなくなった、とありますが、それは相当友情がないとできない、すごいけんかだと思いました。
 そしてもう一つ印象に残ったのが、みんなでちかい合ったシーンです。
「もし将来、三人のだれかが困っていたら、助け合おう。」
このひと言は、三人の友情が一番わかるところだと思います。いつまでも変わらない友情を、という三人の気持ちが感じられました。ぼくもこんな三人組になりたいと思いました。
                                  引用以上
   
 今回の文章を書いたのは、現役の塾生です(やはり最初の授業です)。文章表現の一部だけ添削しましたが、とても素直に、もとの文章に書かれている内容を読みとっています。今現在の小学生の書いたもので、非常に良い例の一つとして、ご紹介させていただきます。

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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

小田原漂情プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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