菜の花を見せてあげたい!

小田原漂情

小田原漂情

テーマ:国語

 春期講習も終盤となり、昨日の小6の国語では、山村暮鳥の詩「風景 純銀もざいく」
を読みました。

 この詩については、言問学舎ホームページの「国語力」のページほかで引用、国語指導の好例として使わせてもらっていますので、内容の読み方については、本日は割愛しますが、三連の各連で「いちめんのなのはな」を七行と一行、繰り返す詩です(八行目だけ、各連で表現が違います)。

 さて、恒例の授業内容ではありましたが、昨日、少なからず驚いたのは、6人の新小学6年生全員が、菜の花を「知らない」と答えたことです。たしかに、日々都会に暮らしていて、菜の花が咲いている光景を見ることはないのですが、菜の花をイメージするのはおろか、存在すら知らないのが当たり前のようになっているとは、つねに子どもたちに接しているつもりでいながら、まったく不覚でした。

 やむを得ず写真を見せはしましたが、子どもたちに「ほんものの菜の花を見せてあげたい」と思わずにいられなかった一日でした。

※昨日の授業で良い文章を書いた生徒がいますので、本人の了解の上で、その文章をご紹介いたします。

 ぼくが『風景 純銀もざいく』を読んで一番いいと思ったのは、第二連の『ひばりのおしゃべり』です。
 その理由は、「風景」という題名に一番似合っていると思うからです。風景を絵に書くのにも、ひばりのおしゃべりしている絵は、とても似合うと思います。風景に、鳥は欠かせないと思います。
 もう一つあります。それは、「いちめんのなのはな」に一番似合っているのは鳥で、鳥の中でも一番似合う鳥はひばりではないか、ということです。
 いっぱい花が咲いているところにひばりのおしゃべりが聞こえるすばらしさを、この山村暮鳥は第二連で伝えているのだと、ぼくは思います。こうしたことから、なのはなにはひばりがもっとも似合っていて、この詩の中で第二連が一番好きだと、ぼくは考えました。 

風景 純銀もざいく の引用と考え方 ※言問学舎ホームページより、「国語力」→「国語はすべての教科の礎」をご覧下さい。

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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

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