高校生の期末テスト対策 『こころ』(夏目漱石)の解釈はこれで万全!
この3月は、「心」からのアプローチによる読解力向上と、文章を書くこと=表現力について、お話ししてまいりました。読解力と表現力、この二つは、それぞれ別個のものではなく、表裏一体、車輪の両輪のようなものです。
他者の書いた文章をきちんと読むことができなければ、書く内容は独りよがりになりますし、文章力も向上しません。一方、読むだけで書くことができないと、読んで受けとったところから思考を深めることができません。
従って、読むことと書くことの両方を経験し、磨くことが、国語力向上の決め手になります。
言問学舎の「音読と読解」の授業では、教師がまず文章を音読し、つづいて子どもたちが交代で同じ部分を音読します。1回、もしくは2回の授業で感想文まで書き上げられるよう、15分程度で音読を終えられる教材を、用意してあります。
そして作品別または基本形の、オリジナル版「読解シート」に沿って、感じたことをまとめて行きます。シートの内容は、こんな感じです。
≪言問学舎オリジナル/小田原漂情著『藤袴胸に刻むの記』(原典・古本説話集)より≫
①真福田丸は、なぜ一人で芹を摘みに行きたかったのだと思いますか?
②芹摘みの時、どうして真福田丸は疲れもせず、奥の池まで行ったのでしょう。
③姫様に初めて会った時の真福田丸の気持ちはどんな気持ちだと思うか、あなたの考えを
書いて下さい。
④姫様はどういうつもりで、真福田丸にいろいろなことをさせたのだと思いますか(字を
習うこと、学問、お経・・・)。
⑤修行からお屋敷へ戻って、姫様の死を知った時の真福田丸の気持ちはどんなだったか、
あなたの考えを書いて下さい。
⑥「智光上人のおとむらい」の時、「幼い真福田丸が夢見心地で天にのぼって行く姿が見え
た」ことを、どう思いますか。
引用以上
この「問いかけ」には、「正解」はありません。みんな、自分の思ったこと、感じたことを書けばいいのです。
「国語ぎらい」の子どもが増える理由の一つに、「自分はこうだと思ったのに、☓だった」というものがあります。入試問題ならば○×は止むを得ませんが、読解力を育てる普段の国語の授業まで○×式では、国語を敬遠する子どもが増えて当然です。
「音読と読解」の授業では、原則として子どもの感じたことをすべて認めます(一部、正誤のはっきりしているものでは、正しい方向に導くこともあります)。まずは子どもが感じたことを認め、表現させ、ある程度の方向性ができたところで、直すべきところは直すという、手間ひまかけた指導を実践しているのです。
そして最終的には、400字~600字程度の短い感想文を書くことが、授業の仕上げです。ここで子どもたち自身の思考が深められ、読んだ内容が咀嚼される一方、次に自分の表現したい内容を整理して行くことになりますから、国語力を向上させる大半の作業を、流れの中で体得することができます。
この授業をきちんと受けた子どもたちは、例外なく読んで書くことが好きになりますし、結果的には国語の試験の点数や偏差値等も、上がって行きます。もちろん試験問題の解き方のテクニックや文法などは、はっきり時間を分けて、指導します。ただ国語力向上のために比重が大きいのは、この「音読と読解」の授業なのです。
4月6日までの春期講習中を含め、随時体験授業(無料)を受けていただくことができます。また、「音読と読解の講座」に関しては、通信添削講座も開講します。いずれも詳細については、メール・電話にてお問い合わせ下さい(通信添削講座の詳細は、近日中に本サイト上にも掲載致します)。
★「読解シート」を引用した『藤袴胸に刻むの記』本文は、こちらよりご覧下さい。
http://blog2.kotogaku.co.jp/ 言問学舎ホームページ 音読と読解の教材
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国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
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