文章を書くこと、すなわち自己表現について①

小田原漂情

小田原漂情

テーマ:国語

 先般、4回にわたって、「読解力向上」についてお話ししました。表裏一体、読解の次に当然求められる「表現」、つまり文章を書くことについて、お知らせして行きます。

 文章を書くのが苦手、できないという子どもたちは、なぜそのように思っているのでしょう。そういう子たちに、「今日は作文を書きなさい」というと、異口同音に、「何を書いていいかわからない」と言います。感想文も同じです。

 では、その子たちに「自己表現をしたい」という欲求は、ないのでしょうか。

 そんなことはありません。どんな人でも、自分のことをわかって欲しい、という気持ちを、心の中に持っています。おしゃべりしたり、絵を描いたり(これは小さい時、ほぼすべての子どもが好きなことです)、あるいは音楽を「聴く」ことでさえ、自分を見つけることであり、あわせてちょっと口ずさめば、それは立派な「表現」です。

 ですから、「文章が書けない」「何を書いていいかわからない」子どもたちは、書くための入り口がわからない、つまりどうやって「書く」ことをすればいいのかが、わからないだけなのです。やり方さえわかれば、みんな「書きたい」ことは心の中に持っています(本人がそうと気づいていないことも、もちろんあります)。

 そんな子たちを、「書く」ことに踏み出させるには、かんたんな「きっかけ」を与えてあげることです。きらい、できない、となってしまった子たちには、そのきっかけがなかったばかりか、「授業」「課題」という、その子にとっては「苦痛」でしかない機会しか、めぐって来なかったのでしょう。「思ったこと、感じたことを、素直に書きなさい」というだけでは、書くことの第一歩の方法がわからない子に対しては、指導になりません。

 次回以降、具体的な手法について、ご紹介させていただきます。言問学舎で十年間実践し、大きな効果を上げている手法ですので、多くの方のご参考になろうかと思います。

<「読解」についての論述>
第1回 「心」からのアプローチが、国語力を向上させます。
第2回 国語力を向上させる「心」とは、広義の「心」です。
第3回 具体的な、読解力向上のための「心」とは?その①
第4回 具体的な、読解力向上のための「心」とは?その②

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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

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