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小田原漂情

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小田原漂情(おだわらひょうじょう)

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コラム

平成25年3月11日

小田原漂情

2013年3月11日 / 2014年3月11日更新

 あの大震災から、まる2年の今日を迎えました。未だに行方の分からない方が3000人近くもあり、一方には生活の再建に苦しむ避難者が31万人以上もおられ、けれども被災者への対策や「復興」に有効な施策が進められているようには受け止められない、わが国の姿です。

 昨日の朝刊では、福島の小中学生に、「学習の深刻な遅れ」がみられると報じられていました。仮設住宅での生活など、住環境が大きな要因を占めているようです。かりに住まいが元通りであったとしても、日々の生活が、慣れ親しんだ日常と大きく異なる状況では、勉強に集中できないのがふつうです。まして仮設住宅や避難先の見知らぬ土地ではいかばかりか、と容易に察せられますが、教育にたずさわる身でありながら、一人一人の子どもさんたちのためには何も出来ぬ自分であることは、ただ直視するほかないのが現実であり、もどかしい限りです。

 もどかしい、と言えば、震災から1年半になろうとする直前の昨年9月に、はじめて福島(いわき市と広野町)を訪れました。今から1年前、去年の3月11日には、わずかなことしかなし得ず忸怩たる思いがあるのみ、と記したのですが、それには被災地を一度も見ていないことへの負い目がありました。

 けれども、一度だけ、それも日帰りで何をして来たわけでもないとはいえ、実地を見て来た上での2年目の今日は、もっと何かを表明しなければならないでしょう。今、責任を持って言える範囲のことに過ぎないとしても。

 まず、物書きの立場として考える時、未だに、いやずっと癒えることのない傷を負われた方々の痛みの部分に立ち入るような内容のことは、まだ書けないし、書くべきではないとも思います。少なくともあと10年、私自身が50代の間には、物理的な制約を除いても、それはできないことであると思われるのです。

 さしあたって私にできることは、被災された地域の方々の生活の基盤である三陸沿岸の鉄道の復旧を願い、わずかなりとも資するために、寸断された沿岸の鉄道を舞台とした小説を書くことです。そしていま一つ、震災の3か月後に公開した『新雪』(昭和17年に故灰田勝彦先生が歌われた、若人への讃歌)を、歌いつづけることでもあります。前者は一作目を公開済みであり、後者は間もなく1年9か月、まだまだ力の足りないことを自覚しつつ、営みを少しずつでも積み重ねていくほかはありません。

 そしてあの日のこと、犠牲になられた方々のことを忘れずに、語り継ぐこと。そのことを改めて自分自身に誓う、今日のこの日であります。

http://web-aude.la.coocan.jp/ Web頌第2号『時きざむ海』

http://www.youtube.com/watch?v=UWuJJRqCtvQ『新雪』

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