小田原漂情・言問学舎のWeb夏期講習⑪センター試験対策・国語の鉄則

小田原漂情

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テーマ:国語

 8月も後半に入りました。受験まであと半年、と大ざっぱに言いますが、大学受験、それもセンター試験を受ける人にとっては、正味5ヶ月後となっています。

 そろそろ、実戦力をつけて行きたいところですね。今回は、現・古・漢共通、センターならではの「選択肢の見きわめ方」について、お教えします。

 すでに過去問を解いている方(模試を含め、一度もセンター形式の問題を解いてない人は、いないと思いますが)は、これからご紹介する方法を使って、新しい問題を解くのではなく、「一度解いたことのある問題」を、やってみて下さい。予備校の模試の問題(対策問題集を含む)ではなく「過去問」がいいです。
 また過去問を解いていない方は、一度、このやり方でやってみて、採点後、もう一度同じやり方で、同じ問題をやって下さい。二、三日、間をあけた方が良いでしょう。
 
 では、問題(第一問~第四問のうち、もっとも得意なジャンルのひとつで良いです)を解くにあたり、時計と、赤・青二色のボールペン(どういう形態でもOK)を用意して下さい。大問ひとつに充てられる時間は単純計算で20分ですが(当然バラツキあり)、最初は25分を目標として設定。また、25分経過時点で「終了」とせず、きちんと内容を理解して、じっくり解いてみましょう。

 さて、では実際に国語の問題を解く際の鉄則に入ります。

<鉄則1> 問題文を初めから終わりまで、通しで読むこと

途中で設問を見てはいけません。語註以外のことを見て、思考を途切れさせたら、入試レベルの文章を、きちんと理解することはできません。文章は必ず、最後まで読みましょう。

<鉄則2> 正答か誤答かの判断は、必ず本文に当たってすること

「何となく」「自分の考えで」、一生懸命選択肢の正誤を考える人が多くいます。残念ながら、これでは万全の正解は見つけられません。必ず本文の該当部分に遡り、「文中に書かれていることと合っているか、いないか」で、判断しましょう。

<鉄則1><鉄則2>は、すべての入試に共通して言えることです!

<鉄則3・センター対策> 
      選択肢の文中、「正答根拠」「誤答根拠」に線を引いて見きわめること

ここで赤と青のボールペンを使います。すなわち、5つある選択肢の中で、「本文の記述と異なっている部分」に赤線、「本文の記述と一致している部分」に青線を引きます。すべての問題ではありませんが、5つの選択肢のうち4つ(の一部分)に赤線が、1つ(の一部分)に青線が、見事に引かれます。青線の選択肢が「正答」ですね(「適当でないもの」を選ぶ時は、逆になります)。
 この感覚がつかめると、センターの問題を解くのはたいへん速く、かつ正確になっていきます。9割をとるためには「2~3問ミス」にとどめる必要がありますが、この解き方がきちんと身についていれば、本番9割も現実のものとなって来ます。なお、赤・青の色分けは、もちろん好みで逆にしてもかまいません。これが<センター試験の鉄則>です。本番(模試を含む)ではもちろん色つきのボールペンは使えませんから、できるだけ早く「練習」でこの感覚をつかみ、鉛筆(色分けなし)でこれができるようになりましょう。

※実際に問題を解くにあたっては、文章ごとにさまざまな変化があります。評論については、理解するための大まかな背景の知識の集積が必要ですし、古文・漢文にも傾向とテクニックがあります。また「読解」そのものについても、文字だけではお伝えしにくい部分も存在します。上記の方法を使いこなせば、センター形式の得点は確実にアップしますが、さらなる得点アップ、読解対策のために、「センター試験対策講座」を、9月以降に実施します。今後のご案内にご注目下さい。

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎

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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

小田原漂情プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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