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鈴木寛彦プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

ファイトケミカルを野菜スープで。

鈴木寛彦

鈴木寛彦

テーマ:漢方薬と食養生




「ファイトケミカル」とは動くことのできない植物が紫外線や害虫などから身を守る為に自らの体内に作り出す成分のことで、私たちの健康にも役立つ様々な作用、例えば体に悪さをする活性酸素から体を守る抗酸化作用や、体の毒を解毒する作用、免疫力を高める作用、血液をサラサラにする作用などがあることがわかってきています。
ファイトケミカルの多くは私たちが普段食べている野菜や果物に含まれており、人参のβカロテンやトマトのリコペン、唐辛子のカプサイシンなども含まれ、現在では数千の成分が見つかっているそうです。
ファイトケミカルは野菜の細胞内に含まれる安定した物質であるため、生野菜やジュースでは摂取しにくくなっています。しかしスープとして加熱することにより細胞壁が壊され、その多くがゆで汁に溶け出し吸収されやすくなります。ファイトケミカルを効率的にとるにはスープにするのがオススメです。
ここではファイトケミカルの研究をされている高橋弘先生がオススメする野菜スープをご紹介します。とても簡単です。野菜スープに使用する野菜は抗酸化作用や発ガン抑制作用、免疫力をアップする作用、デトックス作用などにすぐれているファイトケミカルが含まれています。
〈材料と主なファイトケミカル〉
・人参(皮つき)100g(αカロテン,βカロテンなど) 
・キャベツ100g(イソチオサイネート,βカロテンなど)
・タマネギ100g(イソアリイン,ケルセチンなど)
・カボチャ(皮つき)100g(βカロテンなど)
〈作り方〉
それぞれの野菜をひとくち大に切り、カボチャ以外の野菜と水(約1L)をフタがしっかりと閉まる鍋に入れます。強火にかけて沸騰させます。煮立ったらピッタリとフタをします。弱火にして10分煮込みます。カボチャを加えて再びフタをしてさらに10分煮込んで出来上がりです。
タマネギの皮やカボチャの種などもダシ袋に入れて一緒に煮込むとより多くのファイトケミカルをとることができます。
野菜スープにはファイトケミカルだけでなく、野菜が土壌から吸収したあらゆるものが溶け出す為、できるだけ無農薬・有機栽培の野菜を選ぶほうが良いと思います。何より土壌にこだわって栽培された野菜は味が濃くスープが美味しくなります。
むつごろう・むつみ薬局の薬草を無農薬・有機肥料で育てている畑では野菜も作っています。その野菜でミネストローネやゴボウの入った中華スープを作ってみました。とても美味しく、それぞれの野菜の風味を味わうことができました。ミネストローネのトマト・人参・タマネギ・なす、中華スープのゴボウ・長ネギ・しょうがにはしっかりファイトケミカルが含まれています。
畑で収穫された野菜は販売もしております。
季節の野菜を使って野菜スープで健康な体づくりをしてみませんか?
(参考文献:「ハーバード大学式 最強!命の野菜スープ:髙橋弘著」)

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鈴木寛彦
専門家

鈴木寛彦(薬剤師)

不妊専門 むつみ薬局

不妊相談に特化。個人個人の体質や体の状態に合わせて、ベストな漢方薬を処方する。卵管閉塞や多嚢胞性卵巣症候群と診断された人が妊娠した例もある。半年から1年で妊娠する人も多い。

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