肩こり・首こり・片頭痛 整体改善報告 徳島市のOさま親子
みぞおちのあたりに痛みを感じる。
食事の後にすぐ満腹感が出て苦しくなる。
胃もたれになる。
このように胃に異常を感じて医療機関を受診しても、特に異常が見られないというときは肩こりが影響しているかもしれません。
首や肩がパンパンに張って肩こりがひどくても、それが日常になって気にならなくなると胃の痛みや胃もたれとの関係性には気づかないのですが、姿勢を正しただけで改善することもあるようです。
なぜ肩こりが胃と関係あるのか、肩こりからくる症状を改善する方法とともにご紹介します。
☆胃痛や胃もたれが起こる原因とは
胃痛や胃もたれの主な原因は、食べすぎや飲みすぎ、食中毒などの菌によるもの、ストレス性のものなどがあります。
胃酸の量も関係しており、胃酸が少なくて消化不良になると胃もたれの原因になり、胃酸が出すぎると胸やけや胃痛が起こります。
【胃痛を起こす病気】
<急性胃炎>
突然みぞおちのあたりが痛くなって、胃の膨張感、胸やけ、吐き気があります。
食べすぎ飲みすぎ、ストレス、細菌やウイルスの感染などで起こります。
<慢性胃炎>
胃痛、胃もたれ、胸やけ、吐き気、膨満感を常に感じます。
主にピロリ菌(※)が原因とみられていますが、食生活の乱れやストレスで、長いあいだ胃の粘膜が傷つけられ、修復が追いつかなくなって起こります。
※ピロリ菌:胃粘膜の中の粘液にすみついて、胃液に含まれる成分を分解する酵素で粘膜を傷つけます。
<逆流性食道炎>
胃の中のものが逆流して食道の粘膜を傷つけるため、胸やけや腹痛が起こります。
早食い、食べすぎ、脂っこいものの摂りすぎなどで胃の内圧が上がりやすかったり、肥満や妊娠、悪い姿勢などで腹圧がかかりやすかったりすることが原因です。
<胃潰瘍>
40代~60代に多くみられ、食後に胃痛が起こります。
胃粘膜は胃酸で胃が溶けないように粘液を分泌しますが、食べすぎ・飲みすぎやストレスなどで胃酸が出すぎたり、粘液の分泌が減ったりして胃の粘膜が傷つくのが原因です。
慢性胃炎と同様に、ピロリ菌の影響も考えられます。
<十二指腸潰瘍>
20代~40代に多くみられ、空腹時に胃の下の部分に痛みが起こります。
胃潰瘍と同様の原因で十二指腸の粘膜が傷つくのが原因です。
【胃もたれの原因】
<食生活の乱れ>
食事の時間が不規則、脂っこいものの摂りすぎ、食べすぎや飲みすぎ、辛いものやアルコールなどの刺激、喫煙などで胃酸が過剰に分泌されると、胃痛とともに胃もたれも起こります。
胃痛がつづくと胃の粘膜が薄くなり粘液の分泌が少なくなって、胸やけや胃もたれを感じやすくなります。
<加齢よる胃の機能低下>
年を重ねると、運動量が減って必要なエネルギーが少なくなるので、食べる量も減っていきます。
それに伴って消化に必要な胃液などの分泌物も減っているので、ちょっと食べすぎるだけですぐに胃もたれが起こります。
特に、脂っこいものは少量でも胃もたれしてしまいます。
脂肪を分解する胆汁の量が減っているため、脂肪を消化する十二指腸に負担がかかり、そのあいだ動かない胃に食べ物が溜まってしまうからです。
☆自律神経失調症も胃痛・胃もたれの原因に
胃痛や胃もたれの原因の多くには胃酸の過剰分泌がありますが、飲みすぎや食べすぎ以外に精神的なストレスが関係しています。
胃や腸は自律神経でコントロールされているので、ストレスで自律神経失調症になると胃酸が出すぎてしまって胃の粘膜が傷つきます。
自律神経は、おもに内臓や血管などに関係しています。
心臓や胃が動かそうと思わなくても動いているように、自分の意思とは関係なく、生きていくのに必要な消化、吸収、循環、代謝などをコントロールしていて、交感神経と副交感神経の2つの役割があります。
交感神経は、緊張したり興奮したりしたときに呼吸を増やし、心拍数を上げ、血管を収縮させ、消化器官の働きを抑えます。
体を活発に動かすために血流を増やして、脳や筋肉に必要な酸素や栄養を行き渡らせようとするのです。
副交感神経は、交感神経とは逆の働きをします。
気持ちがリラックスしたり寝たりしているときに呼吸をゆるやかにして、心拍数を減らし、血管を拡張させて、消化器官の動きを活発にします。
筋肉をゆるめて疲れをとったり、食事を摂ってエネルギーを補給しようとしたりするのです。
自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経の働きのバランスが悪くなることです。
交感神経が優位に働きすぎると過剰に緊張状態になってしまいますし、副交感神経が優位になってしまうと体が活発に動きません。
また、胃や腸は特にストレスに影響されやすい器官なので、緊張で食欲がなくなったり、胃酸が過剰に分泌されたりします。
また、自律神経失調症による胃痛や胃もたれは、最初の段階では症状はあっても内視鏡やレントゲンでも炎症などの異常が確認できない場合があります。
自律神経失調症の原因は、精神的ストレスであることが多いため、消化器系の医療機関を受診しても検査では原因が特定されない場合があります。
症状を和らげる対症療法で痛み止めや胃腸薬を処方されますが、根本治療にはならないことがほとんどです。
☆肩こりと自律神経の関係について
自律神経は、首の後ろ側にたくさん通っています。
首は、大切な頭部を支えるためにたくさんの筋肉があり、その筋肉の間には、脳や脊髄から出た末梢神経が縦横無尽に走っています。
したがって、首の筋肉が硬くなるとそれらの神経を圧迫して、頭痛を起こしたり、自律神経失調症になったりしてしまうのです。
精神的ストレスや運動不足、同じ姿勢を取り続けるといったことが原因で、慢性的に肩こりを感じながら生活していると、そのうち首まわりが硬くなります。
最近では、スマートフォンを使いすぎるために起こる「スマホ首」が問題になっていますが、長時間手元を見るために頭を下げると首・肩・背中に負担がかかります。
会社で仕事をする人のほとんどは、長い時間パソコンに向かっていることが多いと思います。
パソコンの画面に集中していると何時間でも同じ姿勢を保ってしまいます。
1日中、体を動かすことなくパソコンに向かい、仕事上の悩みを抱えていたり、人間関係で悩んでいたりすれば、肩こりはもちろん、二重にも三重にも自律神経のバランス崩す要因が重なってしまいます。
肩こりなどで筋肉の緊張が強くなると、仕事が終わってリラックスしようと思っても、自分ではなかなか筋肉の緊張をゆるめることができなくなります。
肩こりが解消されることなく慢性的になると、自律神経では交感神経優位の状態が続いて内臓の働きが悪くなります。
ひどい肩こりから首まわりの筋肉が固まった状態で、すでに自律神経のバランスを崩して胃痛や胃もたれの要因ができているに、ストレス解消のために食べすぎたり、お酒を飲み過ぎたり、タバコがやめられなかったりすれば、さらに胃腸にダメージを与えることになります。
☆肩こりが原因の胃痛や胃もたれを改善するには
胃痛や胃もたれの原因はさまざまですが、肩こりから首のこりにつながっていると考えられるのなら、まず姿勢を正すことから始めましょう。
スマートフォンを長時間にわたって使っている場合は、使用時間を短くしましょう。
仕事でパソコンを使っている場合は、背中が丸くなっていないかチェックしましょう。
猫背になっていると、アゴが突き出て後頭部の首のあたりに負担をかけています。
肩を軽く後ろに引いてあごも引いて、お腹に力を入れて背筋を伸ばしましょう。
なかなか猫背が直らないのは、腹筋や背筋が衰えている証拠なので、筋肉をつける運動も必要です。
ある程度肩こりが軽減されると、気になっていた胃痛や胃もたれが自然に和らぐ可能性がありますが、精神的なストレスが大きいとそちらの解消も必要になります。
仕事のこと、職場の人間関係、家族の問題などさまざまな要因があるかと思いますが、どこかで気持ちを切り替えてリラックスする方法を探しましょう。
少しの時間でも簡単なストレッチをするとか、シャワーだけじゃなくお湯につかるようにするとか、休みの日の過ごし方を見直して何か楽しめる趣味を持つのもいいでしょう。
まずは、家の近所を散歩するのもおすすめです。
軽く体を動かすようにするなど、心身ともに充実感を得られる方法が何かしらあるはずです。
また、仕事中心の生活になっているとしたら、毎日3食、規則正しくに摂れているか、夕食は遅い時間になっていないか、睡眠時間は十分かなど、生活リズムが乱れていないかを見直してみましょう。
生活リズムの乱れは、体のリズムの乱れ、すなわち自律神経の乱れにつながります。
精神的なストレスは、原因によっては解消が難しい場合もあるので、その前に意識的に生活のリズムを整えてみましょう。
体の調子が良くなれば、それまでとは違う考え方をすることができるようになり、思い悩んでいたことも見方を変えて解消できるかもしれません。
自律神経失調症は病名ではなく、自律神経の乱れで起こる症状の総称でしかありません。
胃痛や胃もたれで消化器系の医療機関を受診して、検査で異常が認められない場合、心療内科の受診をすすめられることがあるかもしれません。
ストレスの元となっていることに関してカウンセリングを受けられるのであれば、一つの解決方法ですが、「ひどい肩こりになっていないか」「体の緊張はないか」をまず確認すると、症状の改善に役立つかもしれません。
急性のものでなく、深刻な消化器系の病気といった診断もなければ、肩こりが胃痛や胃もたれと関係があるかもしれません。
慢性の肩こりは自分では気がつかない場合がありますし、気がついても改善することは難しいところがあります。
一度、私のような専門家に相談してみてください。
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