働く人の成長を応援する企業を表彰する制度をご存じですか?
ジョブ・カードの概要や活用方法を知り、「実際に書いてみたい」と思ったとき、どこから手をつければよいか迷う方もいるのではないでしょうか。
ジョブ・カードの基本的な役割や、転職活動以外での活用方法は、こちらの記事で紹介しています。
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この記事では、ジョブ・カードのうち、職務経歴シート・職業能力証明シートとキャリア・プランシートを、どのような順番で考えると書きやすいかを紹介します。最初からきれいな文章にする必要はありません。まずは経験や気持ちを思い出し、メモに書き出すところから始めてみましょう。
まずは、これまでの経験を振り返る
ジョブ・カードを書くときは、様式2「職務経歴シート」と様式3「職業能力証明シート」を先に作り、その後に様式1「キャリア・プランシート」に取り組むと、考えを整理しやすくなります。
理由は、キャリアとは自分の来し方を振り返り、そこに人なりのパターンを見出して、将来を展望するものであり、つまりまずは自分の過去を振り返り、そして将来を考えるものだからです。
職歴や資格、学びの経験を振り返ってから、そこに表れている自分の強みや関心、これからの希望を考える流れです。過去の記録が、これからを考える材料になります。
職務経歴シートには、仕事の内容と経験から得たことを書く
様式2「職務経歴シート」は3列で構成されています。まず、左の列と真ん中の列は「事実」を書く、右の列には「感じたこと、考えたこと」を書くことを意識してください。
左の列にはまず、これまでの職歴を全て書き出します。
勤務期間や会社名、所属、職名、雇用形態、担当した仕事などを記入します。短期間の仕事や、パート・アルバイトとして働いた経験も、自分の職業経験として振り返ることができます。
真ん中の列「職務の内容」は、「接客」「事務」といった職種名だけで終わらせず、
どんな仕事をしていたのかを細かく思い出してみましょう。たとえば販売職なら、「お客様の希望を聞き、用途に合わせて商品を提案した」と書くと、実際の仕事が伝わりやすくなります。ある1日にやったことを思い出すのもお勧めです。
右の列「職務の中で学んだこと、得られた知識・技能等」は、様式2の中で最も時間をかけて記入していただきたいところです。すでに仕事を通じて学んだことや、得られた知識・技能などを振り返ります。特別な実績だけでなく、仕事の中で工夫したこと、周囲から頼られたこと、仕事をして感じたことも手がかりになります。例えば、次のようなことを考えてみてください。
- 印象に残っている仕事や、初めて経験したことは何か
- 大変だったことは何か。なぜそう感じたのか
- うまくできたことや、人から感謝されたことは何か
- 仕事の進め方で工夫したことは何か
- どんなときに嬉しさややりがいを感じたか
同じ仕事を経験しても、面白いと感じる人もいれば、負担に感じる人もいます。どちらが正しいということではありません。経験を通して自分が何を好み、何に違和感を覚えたのかを知ることも、これからの働き方を考える材料になります。
各欄に何を書くか、仕事の振り返り方や記入のポイントを詳しく知りたい方は、自社コラム「ジョブ・カードの職務経歴シートの書き方|仕事内容や強みを具体的に書くコツ」をご覧ください。
職業能力証明シートでは、資格や学びを振り返る

職業能力証明シートは、免許・資格について記入する様式3-1と、学習歴・訓練歴について記入する様式3-2で構成されています。資格や研修、講座などを通じて、何を学び、仕事にどう活かしたかを思い出してみましょう。
資格や学習歴が少ない場合も、無理に欄を埋める必要はありません。書けることがないと感じたら、その経験を今後どう考えていきたいか、これから学んでみたいことがあるかを考えるきっかけにできます。
キャリア・プランシートで、これからの方向を考える

職務経歴シートや職業能力証明シートを見返したら、就業経験のある方は様式1-1「キャリア・プランシート」に取り組みます。就業経験のない方や学生などには、様式1-2があります。
様式1-1では、働くうえで大切にしたいことや強み、今後取り組みたい仕事・働き方、希望に近づくために取り組むことなどを考えます。項目を順番に埋めるだけでなく、これまで書き出した経験や気持ちを見返しながら考えてみましょう。
価値観、興味、関心事項等

突然、価値観や興味、関心事項などと問われても、すぐに言葉にならない方も多いかもしれません。
とても曖昧な質問のようにも感じられるかもしれませんが、それでもこのように問われて自分の心の中に浮かぶ言葉や文章を、ぜひ書き出してみてください。
「どんな仕事や活動に喜びを感じたか」「今後もっと取り組みたいことは何か」「どのような状態なら自分らしく働けると感じるか」と問いかけてみます。
「人の役に立ちたい」「安定して働きたい」などの言葉が出てきたら、自分にとってそれがどんな状態を意味するのかを掘り下げてみましょう。これまでの経験が考える手がかりになります。
自分の強みや、これまで工夫してきたこと

強みは、人と比べて特別に優れた能力だけではありません。自分なりにうまくできたこと、周囲から評価されたこと、困難に対応するために工夫したことを振り返ってみましょう。
問題の原因を丁寧に調べる、周囲の意見を聞いて調整する、地道に作業を続けるといった力も、仕事で活かせることがあります。苦手なことや、それに対して努力してきたことも、自分を理解する材料です。
将来取り組みたい仕事や働き方

具体的な職業名や明確な目標が決まっていなくても構いません。「専門性を深めたい」「人を支える仕事に関心がある」「今の職場で新しい役割に挑戦したい」など、現時点で考えている方向を書いてみましょう。
組織で働いている方は、自分の希望だけでなく、職場や周囲から期待されている役割を考えることも役立ちます。自分が望むことと周囲の期待を手がかりに、今の仕事でできる工夫や挑戦が見えてくる場合があります。
[中見出しこれから取り組むこと[/中見出し]
目指したい方向が見えてきたら、学びたいことや身につけたい力、試してみたいことを考えます。資格取得や研修受講に限らず、関連する仕事を調べる、経験者に話を聞く、新しい業務への希望を伝えることも、行動の一つです。
最後の「その他」の欄には、まだ答えが出ない疑問や、相談したいことを書き留めてもよいでしょう。たとえば「今の仕事を続けるか迷っている」「強みをどんな仕事で活かせるか分からない」といった迷いも、キャリアについて考える出発点になります。
様式1-1の各項目を考えるための問いかけや、記入のポイントをさらに詳しく知りたい方は、自社コラム「ジョブ・カードのキャリア・プランシートの書き方|経験から自分らしいキャリアの方向性を考える」をご覧ください。
まずは書き出し、必要に応じて見直す
ジョブ・カードは、一度作ったら完成というものではありません。新たな経験や仕事、生活の変化に応じて、自分の希望や考え方が変わることもあります。書いた内容は、必要に応じて見直したり、書き足したりしていきましょう。
「マイ・ジョブカード」に掲載されている記入例を見ても手が止まるときや、経験をどう言葉にすればよいか迷うときは、キャリアコンサルタントと対話しながら整理する方法もあります。話をする中で、自分では気づいていなかった経験の意味や、これから考えたいことが見えてくる場合があります。
まずは思い出しやすい仕事を一つ選び、「何をしていたか」「その経験をどう感じたか」をメモしてみてください。自分の経験を言葉にすることが、これからの働き方を考える一歩になります。
もしジョブ・カードの書き方でお困りの方は、弊社でもご支援いたします。お気軽にお問い合わせください。
ジョブ・カードの書式ダウンロード
マイ・ジョブカードのサイトにリンクしています。


