【引き算コーチング】「やったことがない」と「できない」は違う
こんにちは、
サポートコーチ出雲の山根浩二です。
今日は、
やってみないとわからないことがある、
というお話をしたいと思います。
私たちは何かを始めようとするとき、
まず頭の中でいろいろと考えます。
どうすればうまくいくのか。
どれくらいの売上が見込めるのか。
経費はどれくらいかかるのか。
どんな問題が起きそうなのか。
そして、できるだけ失敗しないように、
いろいろな条件を考えながら計画を立てていきます。
もちろん、これは大切なことです。
何も考えずに始めるよりも、
ある程度の計画を立ててから
取り組んだほうがいいに決まっています。
ただ、ここで一つ、考えてみたいことがあります。
それは、頭の中で考えた計画は、
どこまで現実に近いものなのでしょうか?
ということです。
例えば、新しい事業を始めるとします。
売上はこれくらい。
経費は売上の3割程度。
そこから人件費やその他の費用を差し引いても、
十分な利益が残る。
お客様にも喜んでもらえるし、
自分たちにも利益が残る。
関係する人たちが、
それぞれ喜べる状態になる。
数字の上では、なかなかいい計画です。
ところが、
実際に始めてみると、
思ったように売上が上がらない。
予定していた数のお客様が集まらない。
やっと売上が立ち始めたと思ったら、
今度は予想していなかった経費がかかる。
経費は3割で収まるはずだったのに、
気がつけば3割半、4割、
場合によっては5割になっている。
これでは、最初に考えていた利益が残りません。
頭の中では、うまくいくはずだったんですけどね。
でも、実際にやってみたら違った。
こういうことは、
ビジネスの現場では珍しいことではないと思います。
頭の中では見えていなかったこと
なぜ、このようなことが起きるのでしょうか?
それは、計画を立てている段階では、
まだ見えていないことがあるからです。
例えば、実際にお客様と接してみて
初めてわかることがあります。
想定していた商品では、
お客様が求めているものと少し違っていた。
思った以上に説明する時間が必要だった。
一つの商品を提供するために、
予想よりも多くの手間がかかっていた。
あるいは、仕入れ価格が変わったり、
急な対応が必要になったりすることもあるでしょう。
実際の現場には、
頭の中で想定していたこと以外にも、
いろいろな条件があります。
そして、そのすべてを事前に把握するのは、
なかなか難しいものです。
これは新しい事業に限った話ではありません。
今まで続けてきた仕事を
減らそうとするときにも、
同じようなことが起こります。
この業務をやめれば、
これくらい時間が空くはずだ。
そう考えて実際にやめてみたら、
別の業務に影響が出てしまった。
今までその仕事をしていたことで、
知らないうちに別の仕事までスムーズに
進んでいたのかもしれません。
反対に、やめてみたことで、
実はそれほど必要のない仕事だったと
気づくこともあります。
つまり、何かを始める場合でも、
何かを減らす場合でも、
頭の中で考えたことと、
実際にやってみた結果が
同じになるとは限らないのです。
課題が見つかったことは、失敗なのでしょうか?
ここで、もう一つ考えてみたいことがあります。
実際にやってみたら、いろいろな問題が出てきた。
計画どおりにいかなかった。
思っていたよりも難しかった。
そうすると、
私たちは「やっぱり難しかった」
「うまくいかなかった」
と考えてしまうことがあります。
もちろん、実際に損失が出たり、
計画を見直さなければ
ならなくなったりすることはあります。
ですから、
何でも前向きに捉えればいいという
話ではありません。
ただ、少し違う見方もできるのではないでしょうか。
それは、実際に行動したからこそ、今まで見えていなかった課題が見えるようになったということです。
もし、頭の中で考えているだけだったら、
どうでしょう。
売上が上がらない原因も、
予想以上に経費がかかる理由も、
実際の現場で起きている問題も、
わからないままだったかもしれません。
行動したからこそ、現実の数字が見えてきた。
行動したからこそ、お客様の反応がわかった。
行動したからこそ、
今まで気づかなかった問題が見つかった。
そう考えると、
課題が見つかったこと自体は、
必ずしも悪いことではありません。
むしろ、次に何を改善すればいいのかを
考えるための材料が手に入った、とも言えます。
もちろん、行動すれば必ず成功するわけではありません。
でも、実際に行動しなければわからなかったことがある。
これは確かなことだと思います。
課題を一つずつ解決していく
では、実際にやってみて課題が見つかったら、
どうすればいいのでしょうか?
・まずは、何が起きているのかを確認する。
・計画と現実の違いを見てみる。
・そして、どこを変えればよくなるのかを考える。
例えば、
思ったより経費がかかっているのであれば、
何に費用がかかっているのかを調べてみる。
そもそもの価格設定に
問題があるのかもしれませんし、
作業の進め方に無駄があるのかもしれません。
外部の会社に協力してもらうことで、
経費を抑えられる可能性もあります。
あるいは、
当初考えていた商品やサービスそのものを
見直したほうがいい場合もあるでしょう。
実際にやってみたからこそ、
具体的に考えられることがあります。
そして、一つずつ課題を解決していく。
その結果、
少しずつ利益が残るようになったり、
お客様に喜んでもらえる商品やサービスに近づいたりする。
そうやって、事業が成長していくこともあるのではないでしょうか。
最初から完璧な計画を立てて、
一度も問題が起きないことだけが、
事業を成長させる方法ではないと思うのです。
計画を立て、実際にやってみる。
そこで見つかった課題を解決する。
そして、またやってみる。
この繰り返しによって、
最初は見えていなかったものが
少しずつ見えるようになってくる。
そんな進み方もあるのだと思います。
あなたにも、そんな経験はありませんか?
私たちは、何かを始める前に、
できるだけ失敗しないように考えます。
これは当然のことです。
ただ、失敗しないために考えることが、
いつの間にか、
行動しないための理由になってしまうこともあります。
・まだ条件が整っていない。
・もう少し情報を集めてからにしよう。
・もっといい方法が見つかってから始めよう。
そうやって考え続けているうちに、
なかなか最初の一歩が踏み出せない。
そんなこともあるのではないでしょうか。
もちろん、準備が必要なこともありますし、
慎重に考えなければならないこともあります。
だから、
何でもすぐに始めれば
いいというわけではありません。
ただ、
ある程度考えても答えが出ないときには、
小さく試してみるという方法もあると思うのです。
いきなり大きな投資をするのではなく、
まずは少しだけやってみる。
実際にお客様に聞いてみる。
小さな範囲で試してみる。
そして、そこで何が起きるのかを見てみる。
頭の中だけではわからなかったことが、
そこで初めて見えてくるかもしれません。
あなたにも、実際にやってみたら、
思っていたことと違ったという経験はありませんか?
最初は難しいと思っていたのに、
やってみたら意外と簡単だった。
反対に、簡単だと思っていたのに、
実際には思いがけない問題が出てきた。
でも、その経験があったからこそ、
次にどうすればいいのかがわかった。
そんな経験が、きっとあるのではないでしょうか。
頭の中で考えることも大切です。
計画を立てることも大切です。
でも、それだけでは見えないものがあります。
実際に行動してみて、初めて見えてくるものがある。
そして、そのときに見つかった課題を
一つずつ解決していくことで、少しずつ前に進んでいく。
もし今、
何かを始めようか迷っていることがあるなら、
頭の中で考え続けるだけでなく、
小さく試してみることも考えてみてはいかがでしょうか。
やってみないと、わからないことがある。
そして、やってみたからこそ、
次に進むためのヒントが
見つかることもあるのだと思います。


