子どもは競争が大好き
赤ちゃんの心を育てる最初の教育は「抱くこと」から始まります
赤ちゃんが生まれたら、まず大切にしていただきたいことがあります。
それは、赤ちゃんをしっかりと抱き、肌を通して愛情を伝えることです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ言葉で理解することはできません。
けれども、何も感じていないわけではありません。
お母さまのぬくもり、声の響き、まなざし、抱かれたときの安心感。
お母さまの気持ち、周囲の人の温かいほほえみ。
そうしたすべてを、赤ちゃんは全身で感じ取っています。
赤ちゃんにとってスキンシップは、単なるふれあいではありません。
心の発達において、とても重要な意味を持つものです。
抱っこされること。
やさしくなでられること。
あたたかい声をかけられること。
愛情のこもったまなざしを向けられること。
赤ちゃんをいつくしむその一つひとつが、赤ちゃんに
「自分は愛されている」
「自分は大切な存在である」
という感覚を育てていきます。
この感覚は、子どもの心の土台になります。
しっかりと愛情を受け取りながら育った子どもは、
自分がこの世に生まれてきたこと、
今ここに存在していることに、
自然な安心感を持つようになります。
それは、自尊感情をはぐくみ、
情緒の安定、人との信頼関係を築く力にもつながっていきます。
反対に、
設備や環境がどれほど整っていても、
そこに人の温かい関わりがなければ、子どもの心は十分には育ちません。
もちろん、現代の子育ては忙しく、お母さま一人がすべてを背負う必要はありません。
お父さま、ご家族、保育者など、赤ちゃんに関わる大人たちみんなが、愛情を持ってふれあうことが大切です。
乳幼児期の赤ちゃんにとって、
「抱かれる」
「触れられる」
「見つめられる」
「語りかけられる」
という経験は、心身の発達において欠かすことのできない大切な営みです。
赤ちゃんは、お世話だけで育つのではありません。
愛情を受け取りながら育っていきます。
ミルクを飲ませる。
おむつを替える。
寝かしつける。
そうした日々のお世話の中にも、愛情を伝える機会はたくさんあります。
目を見て、
やさしく声をかけて、
ゆったりと抱きしめる。
それだけで、赤ちゃんの心には
「安心」
「信頼」
「愛されている実感」
が少しずつ育っていきます。
教育というと、何か特別なことをしなければならないと思われる方もあります。
けれども、赤ちゃんにとって最初に必要な教育は、知識を教え込むことではありません。
まずは、愛されているという実感
を育てること。
存在そのものを喜ばれているという安心感
を持たせること。
そこから、子どもの心の育ちが始まります。
赤ちゃんを抱きしめましょう。
温かいまなざしを向けましょう。
やさしい言葉をかけましょう。
その日々の積み重ねが、子どもの心の根っこを太く、あたたかく育てていくのです。


