あって当たり前のコンプレックス
こんにちは、先日、海外に住んでいる方がカウンセリングに見えました。その方はずっとカウンセリングを受けていましたが、良くならなかったため、思い切って帰国されたそうです。その時、カウンセラーの方々から「自分を認めてください」「自己肯定感を持ってください」と言われていても、なぜそれが必要なのか分からなかったというのです。
そこで今日はその訳をお話ししたいと思います。
例えば自己肯定感が低いと
・何かにつけて自分が悪いと思ってしまいます。
罪悪感を持つと自分を傷つけてしまいます。人と比べて「自分は駄目だ」という感情が常に自分を傷つけます。
・人から嫌われないようにいつも考えすぎてしまいます。
100人いたら100人に好かれる人はいません。いろんな考え方や好みがあるのでそれにいちいち対処できる人はいません。他人をコントロールし続けることもできないので心がすごく疲れてしまいます。
・嫌われたくないと思うあまり、自分がどうしたいのか、何が好きなのか見失ってしまいます。
・自分の感情を押し殺し「自分さえ我慢すれば」「迷惑をかけたくない」と生きてしまいます。我慢をし続けると爆発するか、身体(心)に異変が起きてしまいます。疲れすぎて、なにもする力が湧かなくなってしまいます。
人は1日のうちでも気分が変わってしまうことがあります。話しかけても機嫌の悪い時、機嫌のいい時、忙しい時、余裕のある時で対応が変わることがあります。それは他人にはどうすることもできません。その時の対応はたとえ良くなくても「自分のせいではない場合もある」ので、それに対応することはできません。そのことまで自分のせいだと思うと心が疲れます。