日常的にできているものは、当たり前で目立たない

飯塚和美

2018年3月7日

2021年6月14日

今日は、当たり前に思っている日常的な事に少しだけ、意識をしてもらいたいと思ってコラムを書きます。

人は、一日の中でほとんどの行動が、建設的な行動で成り立っています。朝起きる事から始まり、食事をする、支度する、家を出る、電車に乗る、学校、職場へ行く、洗濯、料理をする等々・・・
様々な建設的な行動から成り立っています。それなのに、気付くと出来ない事に注目して、子どもや自分にダメ出しばかりしてしまいます。

出来ている事の中で、出来ない事とか、足りないと思う事ってたいした割合ではありません。
人は、建設的な行動が95％と言われているそうです。そう考えると、出来ていない事って自分が感じているより、ずーっと少ないと思いませんか？

人はつい、欠けている物の方に目が行ってしまうようです。出来ている事に注目せず、出来ない所に注目してしまいます。
本来私たちが生まれた時、親は、「ただ、健康で生まれて欲しい」と願い、ただ「笑っただけ」「歩いただけ」でとても嬉しく、幸せな気持ちになれたはずです。

いつの間にか出来ている事は当たり前、出来ない所にばかり注目をして、「もっと、もっと」と要求を高くしてしまいます。
もちろん、向上心が無ければ成長はしないのですが、「もっと、もっと」を繰り返して、子供や自分にダメ出しばかりして責めていると前に進むエネルギーが切れてしまいます。

たまには出来ている事へ、気持ちを向けて、子供や自分に勇気づけの言葉をあげてみませんか？
「風邪ひかないで、頑張れたね」
「遅刻しないで、学校行けたね」
「毎日子育て、頑張ってるね」
「掃除出来て、気持ちいいね」
「よく働いてるね」
「完璧じゃなくても、大丈夫」・・・

そう言ってみると、結構知らずに無理している自分の心に気づくと思います。