傷ついた心を人に癒してもらうのは難しいものです

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:考え方を変えてみる

カウンセリングや講座で聴く話の中で、結構多いのが恨みの気持ちや傷ついた心の話です。
「私の悲しみを分かって欲しい」
「私の苦しみと同じ思いをして欲しい」
「謝って欲しい」
「しかえしをしたい」等々。何年たってもその傷を引きずっている人がいます。

苦しくて苦しくて、幸せになりたいと思いながらも、この辛い気持ちを消すことが出来ません。前回お話しした家族(親)に対しても同じです。たとえ思い切って「あの時とても傷ついたの」「なんであんな事を言ったの?」と訴えても、自分の思いもよらない反応が返って来て、さらに傷つき、やりきれない気持ちが強くなったり、関係が悪化してしまったりと、なかなか昔の傷を癒すことは出来ません。

辛い事ですが、どんなに望んでも過去に戻ることはもうできないし、その時間を取り戻すことはもう出来ません。今から自分を傷つけた相手に変わってもらう事も難しい・・・だから、過去についた心の傷は「自分で治す」方が早いのです。

自分で癒す方法を考えてみましょう
・人に求めるのをやめてみる(相手が分かってくれることを期待すると心が疲れます)
・自分がして欲しかったこと、出来なかった事を自分にしてあげる(自分で自分を癒しましょう)
・自分を許す(どこかで自分を許せなかったり、嫌いだったりしませんか?自分の一番の味方になってあげましょう)
・人に期待するより自分を楽にする考え方を探してみる
・時には誰かに話を聞いてもらう。その際、黙って聴いて欲しいと伝えましょう
(意見されると落ち込む事もあります。話をしても「分かって欲しい」と思うのではなく、あくまでも「聞いて欲しい」と思うだけに)

親でも姉弟でも友人でも、あなたにとって理想的な人はなかなかいないものです。価値観や表現、色々な違いがあるのが人間です。傷つきやすい人は特に「人に求めてばかりいては、なかなか前に進めません」「弱い自分」の枠も外し、少しずつ気持ちを変化させてみましょう。あくまでも自分を否定するのではなく、「自分を認めて好きになる」工夫をしてみてください。

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飯塚和美
専門家

飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

飯塚和美プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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