好感を持たれる話し方
今日は自殺を防ぐために、私たちが注意したいことをお話ししたいと思います。
自殺に至る事例を調べると、ほとんどの人が何らかの精神疾患を抱えていたという報告が見られるそうです。特にうつ病などの精神疾患にかかると、気づかないうちに症状が重くなることも多いので、自殺したいという気持ちを自分で止める事が困難になります。
家族や周りで注意する事
少しの注意で救える場合もあるので、以下の注意点を参考にしてみてください。
・いつもと違う行動が増える(口数が極端に減る。毎日疲れて元気がない)
・周りへの関心が無くなる(新聞やテレビを見なくなる)
・食事がおいしくない。食欲が減る
・不眠や過眠が続く
・一人でいる事が増える
・部屋に引きこもり、家族と顔を合わせなくなる
・イライラしたり落ち着かなくなったり、怒りっぽくなる
・暗い内容の会話ばかりになる
・「死にたい」「自分はいない方がいい」などと自殺をほのめかす言動が増える(落ち込んでいたのが急に回復したように見える時は危険です)
・「迷惑ばかりかける」「申し訳ない」などと必要以上に言う
・身辺整理をする(大事なものを人に渡す。写真を処分するなど)
・生真面目な人が無断欠勤する
・医師から処方された抗うつ剤や睡眠導入薬を溜め込む
・軽いけがや事故を繰り返す
まわりに出来る事
・話を聴く
死にたいと思う人は「誰からも愛されてない」と感じています。話を親身になって聴いてもらう事で理解されたと感じ、救われることもあります(その際「教えよう」とか「救わなくちゃ」と思って話すより、気持ちをゆっくり聞いてあげることが大切です)
・うつに「頑張れ」は禁句です
本人は十分頑張っています。これ以上頑張ることは出来ません。 大切なのは、苦しみ、悲しみを分け合う気持ちです。「辛いね」「たいへんだね」という声掛けにしましょう
・専門家などの手を早めに借りましょう
死にたいと思う人は孤独を感じている事が多く、自分が死んだらどれだけの人が悲しむか、どれだけの影響があるかを考えられなくなっています。もし、まわりで心配な人がいたら「あなたが死んだら私は悲しい」とちゃんと伝えてあげてください。ほんの少しの心配りで思いとどまる事もあります。それに先の約束をすることも有効な場合があります。うつになる人は生真面目な人が多いので、明日や来週、これからの約束で思いとどまる場合もあります。
でも、もし自分の身近な人が自殺して助けられなかったとしても「自分のせいだ」と必要以上に責めたりはしないでください。専門家でも難しいのが心の病です。少しの心がけで助かることもありますが、細心の注意をしていても助けられない事もあります。もしもそうなってしまった時は、自分のこれからの人生、その人が経験できたかもしれない、楽しい事や、嬉しい経験をその人の分まで経験しようと考えてください。亡くなった方も自分のせいで暗い人生を送ることなど願ってはいないと思います。
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