燃え尽き症候群の立ち直り方と予防法

飯塚和美

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テーマ:考え方を変えてみる

大きな仕事をやり遂げたら無気力になった。目標を達成したら何もやる気が起きない。力がわかない。その症状を「燃え尽き症候群」と言います。

誰にでも仕事や勉強、子育てなど、何かに熱中して、そのことに区切りがついたら、ほっとしたり、やり遂げたという思いに満足して気が抜けてしまう事はあると思います。燃え尽きてしまう事は、それだけ真面目に一生懸命やって来たという証拠です。一時的にそうなるのは、決して悪い事ではありません。
でも、その反動で気力が全く無くなったり、ぼんやりして何も手につかなくなる時間が長すぎたりすると問題になります。

大きな仕事や目標が出来たら、「その成功に向けて精一杯やろう」という気持ちで張り切るのは当然です。でも、そのこと自体が終着点ではありません。区切りにはなっても、ただの人生の通過点にすぎません。大切なのは「その目標が成功した、達成された時どうするのか」「どんな風に生きていくのか」を考える事です。日々の忙しさや目標達成に追われてしまいがちですが、「なぜそれをするのか」「達成出来たら何をするのか」その部分を考えておくと「燃えつき症候群」にはなりません。

そして、大きな目標を達成するため、その前の小さな目標をいくつも用意しておくと「燃え尽きた」という大きな思いに気力を失う事は無くなります。本来、まじめな人ほど目標達成のためにがむしゃらに頑張って、自分に厳しくしがちです。すべてが終わり、その反動で心のバランスを崩さないために、小さな達成で「少し燃え尽きる事」を経験しながら、次へと向かう繰り返しをしていきましょう。

そして、もし実際に「燃え尽き症候群」になってしまったら、元の自分に戻ろうと焦らずに、生活を変えてみましょう。心を一度空っぽにして、新たな事を学んだり、旅行をしたり、映画を見たり、本を読んだり、いつもと違ったことにチャレンジしてリフレッシュしましょう。

「燃え尽き症候群」の予防には
・ひとつの目標に固執しない、こだわらないこと
・目標達成の先を考える
・小さな目標を達成しながら大きな目標に向かう
そのことを意識すれば大きな燃え尽きは回避できます。



「自分なんか居なくなればいい」と思ってしまう時
集中力がない、イライラする時は心の疲れを疑いましょう

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飯塚和美
専門家

飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

飯塚和美プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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