タブレットは魅力だけど万能ではない!でも「パソコンは小を兼ねる」―どちらを選ぶか3つのポイント

古賀竜一

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テーマ:専門家からの提言と考察

最近はタブレットや2-in-1タイプのPC(タブレット兼ノートPC)の性能向上が進み、選択肢が非常に増えています。低価格モデルから高性能モデルまで幅広く、「ノートPCを買うべきか、タブレット系を選ぶべきか」で悩む人も多く、よく相談も受けます。

しかし、スペックや価格だけを見て選んでしまうと、「思っていた用途に合わなかった」「端子が足りない」「処理が重くて使いづらい」といった後悔につながることがあります。

実際のITサポート現場でも、「なんとなく便利そう」「薄くて格好良かった」という理由で選び、後から不満が出るケースは非常に多く見られます。

では、どうすれば自分に合った機種を選べるのでしょうか。ここでは、後悔しないための選び方をご紹介。3つのポイントを整理してみます。



1.何をしたいのかを最優先で考える

まず大切なのは、「どの機種が人気か」ではなく、「何をするために使うのか」です。用途を決めずに購入すると、性能不足や使い勝手の問題で後悔しやすくなります。

たとえば、Web閲覧、動画視聴、メール、簡単な文書作成程度が中心であれば、タブレットや軽量モバイル機でも十分活躍できます。特に持ち運びが多い人にとっては、軽さやバッテリー駆動時間の長さは大きなメリットです。

ただし、最近のWebサービスやアプリは以前より重くなっています。AI機能、Web会議、クラウド同期、ブラウザ多重タブなどを多用する場合、あまりに低価格な機種では動作が重くなることがあります。

一方で、動画編集、RAW現像、3D処理、ゲーム、複数ソフトを同時使用する業務用途などでは、冷却性能や処理能力、メモリ容量に余裕のあるノートPCのほうが適しています。

このように、「やりたいこと」から逆算すると、ノートPCが向いているのか、タブレット系が向いているのかが見えやすくなります。

2.持ち運び重視か据え置き重視か

外出先で使う頻度が高いかどうかも大きな判断材料です。

軽さ、薄さ、バッテリー持続時間、タッチ操作などを重視する場合は、タブレットや2-in-1 PCは非常に魅力があります。特に移動が多い人には大きなメリットになります。

しかし、自宅や職場で据え置き中心に使うのであれば、薄型優先の機種が必ずしも最適とは限りません。

最近の薄型機種では、USB端子が少ない、有線LAN端子がない、SDカードスロットが省略されているなど、拡張性が削減されていることがあります。

また、HDMI端子がなくてもUSB Type-C経由で映像出力できる機種も増えていますが、対応規格によっては変換アダプタが必要になる場合があります。

実際には、

* USB機器を複数接続したい
* 外部モニターを使いたい
* 有線LANを使いたい
* 外付けストレージを接続したい

といった用途は多く、購入後に「端子が足りない」と困るケースは少なくありません。

そのため、見た目の薄さや軽さだけではなく、「周辺機器をどう接続するか」まで考えて選ぶことが重要です。

※用途によっては、一般的なノートPCのほうが扱いやすい場合もあります。

3.価格だけで選ばないことも重要

「結局は予算次第」というのは現実的な話ですが、限られた予算だからこそ、用途に合った選択が重要になります。

予算を抑えたい場合

低価格機種は魅力ですが、安価すぎるモデルでは、ストレージ容量不足、メモリ不足、処理性能不足などで長期間快適に使えないことがあります。

特に現在はOSやWebサービス自体が重くなっているため、「最低限使えればいい」という基準だけで選ぶと、後からストレスを感じやすくなります。

ただし、用途を限定して、

・メール確認
・ネット検索
・動画視聴
・サブ端末

として割り切るのであれば、タブレット系は非常に便利です。

逆に、「1台で何でもやりたい」という場合は、一定以上の性能を持つノートPCのほうが後悔しにくいでしょう。

予算に余裕がある場合

高価格帯では、Apple の MacBook Air や iPad Pro、Microsoft の Surface Pro など、高性能かつ軽量な製品も選択肢になります。

ただし、「高価=万能」とは限りません。

最近では、省電力重視の設計やARM系CPU採用モデルなども増えており、用途によってはソフト互換性や周辺機器対応を確認したほうが良い場合があります。

高価格帯ほど、「何に強い機種なのか」を確認して選ぶことが重要になっています。

タブレットよりノートパソコンを選択する場合の注意点

タブレットでは十分ではないと感じてノートPCを選ぶ際には、「あとから増設できるか」など拡張性も確認しておきたいポイントです。

以前は、メモリ増設やSSD交換が比較的容易な機種も多くありました。しかし最近は、薄型・軽量化優先の設計だけでなくコストダウンにより、

・メモリ固定(増設や交換ができない)
・ SSD交換不可
・バッテリー交換困難
・分解しづらい構造
・USBなど端子が不足している

などの機種が増えています。

また、外見は一般的なノートPCでも、内部構成や性能はスマートフォンやタブレットに近い省電力設計になっている場合があります。

そのため、

・長時間高負荷に弱い
・ 拡張性が低い
・ 端子数が少ない
・冷却性能に余裕が少ない

といった特徴を持つことがあります。

もちろん、そのような設計自体が悪いわけではありません。モバイル用途では大きなメリットになります。しかし、「据え置きメインで長く使いたい」「後から増設したい」という人には向かない場合があります。

タブレットでは不十分と感じ、決意してせっかくパソコンを選んだのに、結局「タブレットのようなパソコン」を買ってしまうという失敗になることがあります。

パソコンは気軽に何度も買い替えるものではないだけに、「用途」「携帯性」「拡張性」「将来性」のバランスを考えながら選ぶことが、後悔しないためには非常に重要です。

筆者の実績 :http://www.kumin.ne.jp/kiw/#ss

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古賀竜一(システムエンジニア)

九州インターワークス

ITのユーザーサポートの現場で実際に問題を解決しながら、ITの最新の状況とその問題点を追及している専門家です。多様で複雑になってきたITのことをユーザーにわかりやすく丁寧にお伝えします。

古賀竜一プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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