Windows7や8のプロダクトキーでWindows10と11のライセンス認証ができなくなった

古賀竜一

古賀竜一

テーマ:専門家からの提言と考察


ついにその日がやってきた!

これまでWindows7や8(8.1)のプロダクトキーでWindows10や11がインストール、ライセンス認証できていましたが、Microsoft公式の発表で、今後のアクティベートを遮断したということのようで、ライセンス認証が通らなくなりました。

Impress  2023年9月29日 14:19
Windows 7/8のキーを使った10/11のアクティベートが不可能に
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1535497.html

ということで、これまで無償期間を過ぎても依然として可能だった7や8から10への無償アップグレードですが、今後、Windows7や8(8.1)などのパソコンは、Windows10や11に無償でアップグレードできなくなったようです。

また、Windows7、8のプロダクトキーを使って古いパソコンを直接Windows10や11にすることもできなくなりました。



どのようなパターンが認証不可となるのか、または認証に問題がない場合はどういう場合が考えられるかをこれまでのサポート事例から検証してみました。

Windowsの状態別 今後のライセンス認証の可否のパターン


※2025年3月27日時点の自己検証なので正確ではないかもしれません。今後の公式の最新情報も参考にしてください。

認証不可の場合

1.一度もWindows10にアップグレードしたことがないWindows7、8(8.1)のパソコンを初めてWindows10/11へアップグレードする・・・不可(過去にWindows10にアップグレードしたことがありデジタル認証が有効の場合は可)

2.今後、Windows7、8のパソコンに付属(貼付)のプロダクトキーで、一度もWindows10/11へアップグレードしたことがないPCにインストール・・・不可

3.現在使用しているパソコンがWindows7、8からWindows10にアップグレードし、デジタル認証されている場合で、故障してマザーボードなどを交換するなどしてデバイスが変更されたパソコンに再度7や8のプロダクトキーでWindows10をインストールする場合・・・不可

4.以前、Windows7や8のプロダクトキーでWindows10/11のライセンス認証をしたPCは、BIOS更新やWindows Updateによるファームウェアアップデート後にライセンスが無効になる場合があることが確認されている

5. Windows7や8のメーカー製PCのプロダクトキーで認証し使用していたWindows11の一部のPCでは、24H2が適用されると認証が外れるものがあります。その場合、新規にWindows11のプロダクトキーが必要になります。

認証可能な場合


1.現在使用しているパソコンがWindows7や8からWindows10~11にアップグレードしデジタル認証されているものの場合・・・認証済みならばそのまま継続して使えるがWindows11で24H2へ更新されると認証が外れる場合があることが確認されている。

2.1.の場合でOSに何らかの問題が発生して同じパソコンに再インストールを行う場合・・・Windows10/11を直接クリーンインストールすればプロダクトキーなしで認証される。(ネット接続が必要)
  ※メーカー製PCではいったんWindows7にリカバリしてWindows10へアップグレードした場合でもデジタル認証が有効な場合、認証される可能性がある。

3.現在使用しているパソコンがWindows7や8からWindows10/11にアップグレードしている場合で、HDDからSSDに移行する、またはHDDが故障してSSDに交換し、再度Windows10/11をインストールする場合・・・デバイスの大幅変更ではないのでデジタルライセンスが有効な場合は自動的に認証される。

4.以前にWindows7や8のプロダクトキーで10~11をインストールして認証したPCに、再度Windows10/11をインストールする場合・・・デジタルライセンス認証されているので可
※条件によっては認証されない場合がある。(Windows11 24H2へ更新)


なお、できないといわれているパターンでWindows10の認証が通ったという情報があるようですが、過去にWindows10のアップグレードがバックグラウンドで行われ、キャンセルされた経緯のあるパソコンである可能性があります。その場合は表面上ではキャンセルされて一度もアップグレードしていないと思い込んでいる場合があります。アップグレードの履歴が残っていて認証が通る場合があるので、できないと思っていても、あきらめずに試してみる価値はあるかもしれません。

しかし、その状態からWindows11(24H2)にアップグレードした場合、認証が外れる場合があります。



まとめ

どのような経緯をたどってきたパソコンでも、現在デジタル認証されているWindows10、11のパソコンは、マザーボード交換などハードウェアやBIOSの大幅な変更がなければ再インストール、認証に問題はないと思われます。問題になるのは、Windows7や8.1のパソコンで初めてWindows10へアップグレードしようとする場合。それから、Windows7/8パソコンに貼付されているプロダクトキーを使用し自作PCなどにWindows10や11をインストールした場合、認証不可となるということのようです。また、Windows7/8のプロダクトキーで認証していたWindows11では24H2への更新でライセンスが外れることが確認されています。

ライセンス認証で弾かれたパソコンをどうしても使い続けたい場合は、Linuxへの移行も選択肢として候補に挙がると思います。以下のページを参考にして検討してみてはいかがでしょうか。

九州インターワークス
「Windows10サポート終了対策」
http://www.kumin.ne.jp/kiw/linuxplan2.html

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

古賀竜一プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

古賀竜一
専門家

古賀竜一(システムエンジニア)

九州インターワークス

ITのユーザーサポートの現場で実際に問題を解決しながら、ITの最新の状況とその問題点を追及している専門家です。多様で複雑になってきたITのことをユーザーにわかりやすく丁寧にお伝えします。

古賀竜一プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

コンピューターサポートのプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ佐賀
  3. 佐賀の趣味
  4. 佐賀のパソコン修理・サポート
  5. 古賀竜一
  6. コラム一覧
  7. Windows7や8のプロダクトキーでWindows10と11のライセンス認証ができなくなった

古賀竜一プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼