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今日は、ITセキュリティーについて考えてみましょう。あなたは、童話「3匹のこぶた」をご存知ですか?この物語は、3匹のこぶたの兄弟がそれぞれ家を建ててオオカミから逃げる話です。この物語を、ITセキュリティーに当てはめて考えてみることにしましょう。
まず、こぶたたちが建てる家をWindowsオペレーティングシステム(OS)に例えます。一番上のお兄さん豚は「わら」で造った家を建てましたがあっさりとオオカミに吹き飛ばされました。サポート期限が切れている古いOSは「わらの家」のようなものです。そのようなOSでインターネットを使っていると、ウイルスなどにいとも簡単にやられてしまうでしょう。
わらの家を吹き飛ばされたお兄さんは真ん中の弟が建てた木の家に逃げ込みました。しかし、これもオオカミに吹き飛ばされてしまいます。真ん中の弟が建てたにわか造りの木の家は隙間だらけで壊れやすかったのです。それはOSやアプリケーションの更新が滞っていたり脆弱性の放置で穴だらけの十分なセキュリティー対策がなされていない状況に似ています。マルウェアやアドウェアに侵されやすい状況です。
二人のお兄さん豚は一番下の弟豚が建てたレンガの家に逃げ込みました。オオカミはレンガの家を吹き飛ばそうとしますがびくともしません。レンガの家はしっかりとしたセキュリティー対策が施されたOSを利用している状況と言えます。しかし、物語は続きます。オオカミは、鉄壁なレンガの家を何とか攻略しようと家をくまなく調べたのです。そしてレンガの家の煙突に目を付け、煙突から家の中に入り込もうと計画しました。
これはITでは攻撃者が脆弱性を利用して攻撃を試みようとする状況です。レンガの家の煙突は、数少ないウイークポイント、つまりセキュリティーホールと言えます。煙突はどうしても必要ですが弱点にもなるという部分です。オオカミの侵入行為はセキュリティーインシデント(事件・事故)を表しています。完璧だと思われたレンガの家も完全には安全ではありませんでした。
安心していたこぶたの兄弟たちは慌てながらも一生懸命に防ぐ方法を考えました。そして協力して暖炉に火をつけて煙突から侵入しようとするオオカミを撃退することができました。これは脆弱性の解消やルータの適切な設定、ファイアウォールなどの必要性を表しています。
ファイアウォールは、不正なアクセスや攻撃を検知し、ブロックする役割を持っています。オープンソースではないフリーウェアなどを利用する際にはファイアウォール設定で通信を制御しておくと安心です。これらのセキュリティー対策が、オオカミ(セキュリティー攻撃者)から、大切な情報やシステムを守ることになります。
以上のように、物語「3匹のこぶた」から、ITセキュリティーの重要性を考えてみました。今日のITセキュリティーの世界では、オオカミたちはより巧妙になっており、セキュリティー対策はますます重要になっています。私たちは自分たちの家(システム)をしっかりと守るために、常に最新のセキュリティー対策を施し、脆弱性を見つけ出し、修正することが必要です。このような努力が、オオカミたちを撃退することができ、安全で安心なIT環境を作り出すことができます。