USBメモリやSDカードなどフラッシュメモリに潜む3つの危険性とは

古賀竜一

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テーマ:セキュリティ対策、個人情報管理


便利で手軽なフラッシュメモリだけどデメリットも

●情報漏洩の問題などでたびたび話題になるUSBメモリなどのフラッシュメモリ。一般のユーザーでもセキュリティー面でどのような問題があるのかについて、本当のことをわかっている人は意外に少ないと思います。

●USBメモリはSDカードと同じくフラッシュメモリの一種で、高容量化し価格も非常に安くなってきています。いろんな操作をしなくても挿すだけで使えるというのはパソコンが苦手な人にとっては魅力で、爆発的な普及の要因にもなっています。

●価格も手ごろで、小さくて持ち運びがしやすくそこそこ高容量ということで、今ではIT機器というより雑貨品のような扱いになっています。家電量販店やネット通販では格安の目玉商品になっていることが多く、そのため危険性を伴うものだと言う認識が薄れてしまっていて、使う上で油断の元になっているともいえます。最近では、容量を偽装した粗悪な海外製の格安メモリなども出回っており、新たな問題にもなっています。

1.USBメモリが危険な理由「姿を変えたウイルス(BadUS

●かつてUSBメモリの危険性といえば、接続しただけで勝手にプログラムが実行される「オートラン(自動再生)」という機能を悪用したウイルスが主流でした。しかし現在、パソコンのOS(Windowsなど)の対策が進んだため、この自動実行による被害はほとんど見なくなりました。

●ところが、悪意ある者はさらに進んだ新しい手口を生み出したのです。それが「BadUSB(バッド・ユーエスビー)」と呼ばれる脅威です。これは、見た目は普通のUSBメモリですが、パソコンに挿すと「キーボード」として認識されるように細工されています。

●パソコンに挿した瞬間、人間の手では不可能な超高速のタイピングで、パソコンを乗っ取ったりウイルスをダウンロードしたりする不正なコマンド(命令)を勝手に実行されてしまいます。パソコン側は「ユーザーがキーボードで操作している」と勘違いしてしまうため、セキュリティーソフトをすり抜けてしまうことがあり、非常に厄介です。

●そのため、現代のセキュリティーリスクを考えた場合、出所がわからないUSBメモリや、落ちていたUSBメモリは「絶対にパソコンに挿さない、挿させない」というのが最も有効です。特に企業ではセキュリティ対策としては鉄則です。



2.紛失によるデータ漏洩・情報流出のリスク

●フラッシュメモリの危険な2つ目の問題点としては、データ漏洩の可能性が高くなることです。USBメモリに個人情報などのデータをコピーされて盗まれたり、意図的では無くても紛失などでデータが外部に流れる可能性があります。これまで実際に自治体の職員や学校の教諭が紛失などによってそのような事件や事故は相当数発生していて、今でも社会問題になっています。

●現在でもITリテラシーの乏しさから同様の事件や事故は未だになくなっていません。そのため、最新のビジネス環境では、そもそも私物のUSBメモリを使用できないようにシステムで制限したり、データを自動で暗号化する「セキュリティー機能付きUSBメモリ」以外は使わせないといった厳しい対策が主流になっています。個人で使う場合も、安易に重要データを中に入れたまま持ち歩かない意識が必要です。



3.寿命や破損によるデータ喪失

●USBメモリやSDカードなど、いわゆるフラッシュメモリのデータはいきなり喪失してしまうことがあります。これは、フラッシュメモリの特性が関係しています。フラッシュメモリは仕組みや特性上、耐久性やデータ保持力が弱く、データが消える、認識しないなどの症状が出ることが非常に多いのです。ですから、USBメモリなどにすべての重要なデータを保存し、それ以外にデータがないと言うような使い方は非常に危険です。

●長期間(数年単位)パソコンに接続せずに放置することによるデータの自然消滅や、静電気による損傷、またコネクタ部分の接点不良、配線剥離などの物理的故障などにも弱いため、フラッシュメモリはあくまでデータを仮置きしたり移動したりするための手段として利用すべきなのです。

●デジカメやスマートフォンのデータが消えてしまう例はサポート事例でも大変多く、子供の成長を記録した写真のような大切なデータを喪失してしまい、悲嘆にくれてしまう方もおられます。



必ずバックアップを取って万が一への対策を

●大切なデータはパソコン内だけでなく、同じデータが必ず2つ以上の場所にあるようにしておくことが必要です。クラウドストレージをはじめ、様々なストレージ媒体に分散して保存しておくことが大切なデータを守ることになります。

●以上、フラッシュメモリの使用と管理は、セキュリティー面やデータ管理面に十分な配慮が必要ですから、安易な取扱でリスクを招かないようにしましょう。

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ITのユーザーサポートの現場で実際に問題を解決しながら、ITの最新の状況とその問題点を追及している専門家です。多様で複雑になってきたITのことをユーザーにわかりやすく丁寧にお伝えします。

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