Windows10なのにサポートが終了していた！？ 10はバージョンを更新していく必要がある

古いバージョンのWindows10はサポート終了

●先日、パソコンが遅いという内容のサポート依頼がありましたので、早速お伺いして診断をしました。結果はマルウェアの侵入と、セキュリティーソフトの不具合、その他メンテナンス不足もありました。ところが、その他に問題が起きていないかどうか簡単なシステムチェックをしている際に、ある重要なことに気が付きました。

●その重要なこととは、Windows10のバージョンが「1909」のままになっていたのです。このバージョンは既にMicrosoftによるサポート期間が終了しているため、更新プログラムが適用できなくなっています。日ごろほとんど使用されていないパソコンということでしたので更新が滞っていたようなのです。

●Windows10のサポート期限は2025年までなのですが、実は、OS自体のサポートが期限内であってもバージョンによってサポートが終了してしまうことがあるのです。

SPでの大型更新ではなく定期的な更新になった

●これまでのWindowsはSP（サービスパック）と言われる更新で大型アップデートを行ってきました。

●たとえば、WindowsXPならばSP3、VistaはSP2、Windows7ではSP1などと言われる更新のことです。

●Windows10の大型更新はバージョンの数字を上げることで行われるようになりました。バージョンの表記はSPに代わって4桁の数字となっています。それぞれのバージョンには、fall Creators Updateなど固有の名称もつけられています。これまでのWindowsのSP（サービスパック）同様、古いバージョンはOS自体がサポート期間中であっても、サポート終了となって更新が出来なくなってしまいます。

●今回のサポート事例では、以上のような事情を説明した上で最新バージョンへの更新を行いました。サポート依頼者はそういうことは全く御存知なかったようでした。今回のサポート依頼ではWindows10がそのような仕組みになっていることを理解していただくいい機会にもなりました。

●使用中のWindows10のバージョンは、以下の方法で確認できます。「バージョン」欄の4桁の数字が今使っているPCの現時点のWindows10バージョンです。

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Windows 10のバージョンとサポート状況

●Windows10のバージョンの状況は以下の通りとなっています。

●注意点として、バージョンアップの際はPCと使用中のソフトウェアの事前対応確認、導入情報などをよく調べる必要があります。闇雲な適用は、思わぬトラブルになりますので慎重に対応してください。まれに無線LANで接続トラブルが起きるようですので、アップデート後に再度無線設定を行う必要がある場合も出てきます。

新規購入したPC、リカバリしたPCもバージョンに注意する

●パソコンを初期化したりリカバリした際には、そのパソコンの製造年のWindows10に戻ってしまうためOSのバージョンが購入時点の古い状態のまま起動します。必ず最新バージョンへの更新作業を完了させてから使用を開始しましょう。必用なソフトウェアのインストールや各種設定はそのあとに行ってください。最新バージョンへの更新作業が完了してから本格利用を開始しましょう。

●また、新規にWindows10のパソコンを購入したから大丈夫・・・ではありません。たとえ新品であったとしてもそのパソコンが半年～1年くらい前の型落ち品だったとしたらWindows10のバージョンがすでに古い場合があります。まず何よりも先に本格的な使用を開始する前に、Windows10の現バージョンを調べて最新バージョンにすることが必要です。
※バージョンアップについてメーカーの対応など情報を調査の上で行ってください。

「Windows導入支援」
九州インターワークス
http://www.kumin.ne.jp/kiw/vista.htm