Windows10導入の最終判断と決断を決定付ける各種情報
7からアップグレードしたPCでトラブル多発
●Windows10が公開されて久しくなりますが、最近になってWindows7からアップグレードしたPCでトラブルになる事例が相次いでいます。
●Windows7や8.1などからアップグレードしたWindows10が不安定になる原因には、以下のような要因があります。
64bit版でシステムメモリが2GBである場合
64bit環境下ではOSアップデートの際やアプリケーション展開の際にある程度のメモリ空間が必要で、パソコンのシステムメモリが2GBでは逼迫することがあります。最低でも4GBは必要。アップグレードと同時に足りていない場合は増設しておく必要があります。
Intelグラフィックスが対応外になっている場合
(HD2000~3000のSandy Bridge CPU)
Intel製CPUやグラフィックス機能は種類によってはWindows10をサポートしていません。特にグラフィックスドライバは公式のものは公開されていませんのでMicrosoftの標準ドライバをWindowsアップデートで入手するほかありません。とりあえずそれで動作するようにはなるかもしれませんが、どんな環境下でも動作を確約されているわけではありません。アプリケーションなどによっては完全な動作をしないものも出てきます。
Intel Haswell CPU以上で32bit版を使う場合
IntelではHaswell CPU(第4世代Core)以上で32bit OSをサポートしていません。該当するCPUを搭載しているPCでは、64bitOSにしなければなりません。日本語入力で問題が出る、いきなりシャットダウンや再起動がかかるなどの症状が出ることがあります。
■Intel公式 参考URL
インテル プロセッサーの Microsoft Windows10 の対応状況について
https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/support/articles/000006105/processors.html
GPUがWindows10非対応の場合
Intelチップセット内蔵グラフィックスではなく別途グラフィックスボードなどを使用している場合、そのGPUがWindows10に対応しているかどうかでも安定性に関係します。古いGPUはMicrosoftのドライバも当たらず、標準アダプタ認識で解像度などがまともでもGPUの本来の性能が発揮できないばかりでなく、描画も正常に機能しません。特にRADEON XシリーズやHDシリーズ、VAIOに搭載のGeForceシリーズの一部などが該当します。
メーカー製プリインストールユーティリティーソフトがそのまま
Windows7からアップグレードされたメーカー製PCではメーカー専用のプリインストールソフトウェアがそのままの状態で常駐したり機能しようとしたりします。しかし、そのようなソフトウェアはWindows10で正常稼働する保証はなく、逆にトラブルの原因になったりしています。アップデートが公開されているものは適用できますが最善策はすべて削除することです。
●専門家としてアドバイスしたいのはWindows10は最新版をクリーンインストールするのが基本だということ。そうすることでWindows10の安定動作につながります。
●クリーンインストールというのは、HDDを一度初期化してMicrosoftから入手したダウンロード版OSをインストールするということです。その方法は以下の以前のコラムを参考にしてください。
「Windows10へ更新後、リカバリできない、リカバリに失敗する場合の原因と解決法とは 」
https://mbp-japan.com/saga/pc-pro/column/4011026
●それから、最後に、Windows10の設定でアプリケーションとデバイス、ソフトウェアの実行や使用許可設定を必要なものだけを残してOFFにすることで安定性や速度が改善されます。同時に行っておきましょう。
●以上の内容でよくわからない、不明な点などがある場合、またはWindows10で起きている問題をすぐに解決したい場合は無理をせず専門家へご相談ください。
「Windows導入支援」
九州インターワークス
http://www.kumin.ne.jp/kiw/vista.htm