情報管理セミナーでの質疑で思ったこと
IT時代の災害時には電源の確保が急務
●熊本の地震は九州に於いて過去に経験のない事態となっていて、福岡、佐賀でも大きな揺れが何度も続いています。未だに余震も続いており、それどころか、いつまた大きな揺れが来るかわからないということで、不安でいっぱいになっています。
●そのような災害時に困ることといえば、やはり電気の問題です。熊本では停電が続いていて、生活などに大きな影響が出ています。特に、災害時の情報の確保は様々な意味で重要です。新しい情報をいち早く確保することが、安全の確保やあんしんにつながります。幸い、今はスマホという小型PC端末が一人1台に普及しているIT時代。これまでの時代と違って、電源さえ確保できれば被災してもリアルタイムでの情報交換が可能なのです。
●ところが充電が出来ないと、折角の文明の利器も役に立つことはありません。情報の収集や交換が困難になってしまいますので、電源をいかに確保するかというのは被災時の切実な問題となります。
いざというときのために準備しておく車載機器
●今回のように余震が続いたり、家屋に戻れない場合、特に地方ではこれまでの震災でも見られたように、自家用車での避難生活を強いられる方々が多くなります。
●そこで、車載用充電器を準備しておくと"充電問題"に役に立ちます。
●スマホなどの充電には"シガーソケットUSB充電器"というものがあります。シガーソケットに差し込むことで直接スマホへのUSB充電が可能です。
※車のシガープラグに挿すだけでUSB充電ができる。
●また、シガープラグ式の"DC/AC インバータ"というものもあります。携帯やスマホの充電器のコンセントプラグを挿すことで、数台のスマホを同時に充電可能です。また、出力が大きいインバータ装置ならばノートPC、タブレットPCなども充電可能です。
※シガープラグから家庭用AC電源が取れる。スマホ数台なら同時に充電可能。
●注意点として、これらの電源機器は通常の正弦波出力ではなく、矩形波出力となるため使用する機器と電気的な整合性の問題が出ることがあります。購入時に、使用側、電源側の説明書きや注意事項をよく読んで、使用したい機器が矩形波出力で使用可能かどうか調べておく必要があります。
情報の質に注意
●スマホやPCが使えるようになっても、災害時に注意したいことがあります。それは情報の質です。デマや時系列がおかしい情報には注意です。
●現在進行なのか、既に過去の情報なのか、解決した情報なのか・・・などよく確かめてから拡散する必要があります。いたずらにリツートしまくる行為は、情報の質を低下させるだけでなく混乱のもとになります。
●災害は人事ではなく、今回のようにそれは突然我が身にやってきます。その備えをしておくことは、自分だけでなく、家族など周囲の安全やあんしんにもつながります。
●下記の以前のコラムも参考に、対策を行ってください。
「地震!そのとき私は・・・」
http://mbp-japan.com/fukuoka/pc-pro/column/5277/