世界7大無駄使い「ベルリン新空港」
1968年に開館し、日本のミニシアター文化を支え続けてきた東京・神田神保町の映画館「岩波ホール」が、新型コロナウイルスの影響による経営悪化が理由として、7月29日に閉館し、54年にわたる歴史に幕を下ろしました。
最後の上映作品は、ベルナー・ヘルツォーク監督のドキュメンタリー「歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡」でした。
岩波ホールは、多目的ホールとして開館しました。1974年に、総支配人の故高野悦子さんらが世界の埋もれた映画を紹介する運動「エキプ・ド・シネマ」を始め、巨匠監督の名作からアジアの知られざる傑作まで、芸術的で文化的な作品を日本の観客に届けてきました。これまでに66の国と地域の274作品を上映したといいます。
懐かしく寂しい、遠のく昭和の時代です。
(讀賣新聞2022年7月30日 引用)