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コラム
「ウィーン」(「オーストリア」)建築探訪記③
2018年1月23日 公開 / 2020年12月28日更新
今回は、「マジョリカハウス」です。
「ウィーン」は、建築的に多彩で見所が多い町です。その中でも、近代建築を開いた建築家「オットー・ワーグナー」の建築物は、今でも使用され続けています。
「オットー・ワーグナー」は、「クリムト」などと同世代で、「ユーゲントシュティル様式」(「アールヌーボー様式」のドイツ語名)の建築家です。
「オットー・ワーグナー」の建築物は、「マジョリカハウス」の他にも、「ウィーン郵便貯金局」「カールスプラッツ駅舎」「セッセシオン」「シュタインホフ教会」などが存在し、金色をモチーフにした装飾的なデザインが特徴の建築家です。
「マジョリカハウス」は、現在も住宅として使用され、内部見学はできませんが、「ナッシュマルクト」という、「ウィーン」最大の市場に面した、「リンケ・ヴィーンツァイレ」という通りに位置しています。
赤い花のようなデザインは、「マジョリカ焼き」と呼ばれる「タイル」でつくられ、名前の由来となっています。
この「マジョリカハウス」の右隣には、もう一棟華やかな住宅が建てられています。「メダイヨン・マンション」と呼ばれ、「マジョリカハウス」と同じく「ユーゲントシュティル様式」の建築物です。
これは、「クリムト」の芸術運動「ウィーン分離派」に参加したり、「ヨーゼフ・ホフマン」などと「ウィーン工房」を設立したり、「オットー・ワーグナー」が建築した「シュタインホフ教会」の「ステンドグラス」などを制作したりと、「ユーゲントシュティル様式」とは縁が深い「コロマン・モーザー」によるものです。
上部に黄金の「メダル」の装飾があることから、「メダイヨン・マンション」と呼ばれ、この「メダル」は、それぞれ違う横顔のデザインとなっています。【下から2枚の写真が「メダイヨン・マンション」です。】
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