「アールヌーヴォー」の名建築「オルタ美術館」(ブリュッセル)訪問
「兵庫県」は、「神戸市」と共同で、1868年(慶応4年、または明治元年)に「兵庫区」に設置された初代の「県庁」を、当時の所在地近くに復元する検討に入ったといいます。
廃藩置県より3年早く誕生し、神戸港開港ともゆかりが深い県の史料も展示する計画で、来年7月の県政150周年までに具体案をまとめるようです。
初代の「県庁」が置かれたのは1868年7月12日で、「兵庫城跡」にあった江戸幕府直轄領の出先機関「大坂町奉行所兵庫切戸町勤番所」(兵庫勤番所)の建物が使われていたといいます。
初代知事は、後の初代内閣総理大臣「伊藤博文」である20代の「伊藤俊輔」(俊介とも表記)で、現在の神戸「花隈」にあった住居から通勤していたそうです。
「兵庫区」は県発祥の地であると同時に、「大輪田泊」(おおわだのとまり)や「兵庫津」と呼ばれた海運の要衝で、「神戸」や「兵庫」発展の礎になった場所です。
2004年には、「兵庫県」「神戸市」や有識者、地元住民で「県庁発祥地記念事業研究会」を設け、2年がかりで報告書を作成し、詳しい史料が残っていなかった初代「県庁」の復元に向け、各地の類似の勤番所を参考に、平面図や模型を作ったといいます。
用地確保に関しては、2009年に東隣に移転した「中央卸売市場」本場の跡地が浮上し、跡地の北半分で建設が遅れていた商業施設「イオンモール」の6月開業にめどが立ち、残る南半分の一部活用を検討し始めています。
広さは約2000㎡を想定し、場所は初代「県庁」跡から数百m南となる見通しです。
県政150周年を記念した地域活性化の目玉にする考えです。
(讀賣新聞:2017.02.16抜粋)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所