「嘉穂劇場」:福岡県飯塚市

高塚哲治

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テーマ:名建築/迷建築

 「JR新飯塚駅」から歩いて約30分の「遠賀川」沿いにある「嘉穂劇場」」は、大正11年1月開場の大阪「中座」を模して建てられた木造3階建ての「株式会社中座」が前身です。
 「中座」は、昭和5年7月台風により倒壊して解散したといいます。
 その後、昭和6年2月に「嘉穂劇場」として落成され開場したもので、「木造」鉄板屋根葺き入母屋造の2階建です。
 明治末期から昭和初期にかけて「筑豊地方」には多くの「芝居小屋」が建てられていましたが、現存するのは「嘉穂劇場」のみで、2002年3月には江戸時代の歌舞伎様式を伝える「芝居小屋」として「飯塚市」登録有形文化財の指定を受けています。
 炭鉱労働者の娯楽施設として繁栄し、石炭採掘が最盛期であった1956年には、公演年間343日を記録するものの、閉山とともに公演日数は減り、最近は年間30日程度といいます。
 現在は、炭鉱を物語る貴重な文化遺産となっています。








(讀賣新聞:2017.02.01抜粋)

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

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高塚哲治(建築家)

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大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

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