「ギャルリー・サン・チュベール」(ベルギー:ブリュッセル)
現在「日本」が、「南極」に置く極地施設は、閉鎖中の観測拠点も含めると、「あすか基地」「ドームふじ基地」「みずほ基地」「昭和基地」の計4つだそうです。
なかでも「昭和基地」は、1957年の開設以来の主要基地であり、隊員が越冬しながら1年を通じて観測活動を行ない、 今日まで延べ3,000人を超える観測隊員らの仕事と生活を守ってきています。
「南極」では夏季にあたる2月から始まった「昭和基地」の建設は、日本初の木質パネルによる「プレファブ工法」によって、隊員自らが施工したといいます。
極寒期に見舞われるブリザードによる雪の吹き溜まり(スノードリフト)対策など、建物の改良や基地の規模拡大には、建材や工法の改良だけでなく、人間の知恵と工夫の積み重ね、そして食料とともに建築資材を運ぶ観測船の大型化も不可欠です。
「南極建築」と題した本展覧会では、1957年から2016年を5期に分け、現在は約70棟にまで増えた各建築物のうち、エポックメイキングとなった建築物やその変遷を追うものとされています。
また、「日本」とは異なるアプローチをみせる諸外国の南極基地16か所についても紹介されているといいます。
(讀賣新聞16.12.24抜粋)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所