「アールヌーヴォー」の名建築「オルタ美術館」(ブリュッセル)訪問
大阪・キタの社交場として親しまれた「堂島ホテル」(大阪市北区)が27日夜の宴会利用と館内レストランのディナー営業をもって、閉館しました。
歓楽街である「北新地」にも近く、しゃれた雰囲気で人気を集めていましたが、運営会社が5度も交代するなど経営が迷走し、建物の老朽化も進んだことから、閉館に至ったといいます。
「堂島ホテル」は、バブル景気の前である昭和59年に、高級飲食店が立ち並ぶ「北新地」からほど近い立地条件のもとで開業しました。
石造りの外観にアンティーク風の調度品は、欧米のブティックホテルを彷彿させ、開業から10年後の平成6年には大規模な増改築工事を行い、「インターナショナル堂島ホテル」に改称、客室の内装も豪華にすることで「いつかは泊まりたい憧れのホテル」として定着していきました。
しかし、改装費などの借入金が足かせとなり、経営母体である「日本都市企画」(大阪市)が約580億円もの巨額負債を抱えて倒産し、所有者や運営者、名称が変転した後、食肉卸である「シンワオックス」(大阪市、現アスモ)が運営権を取得して、再び「堂島ホテル」に改称、芸術家らが暮らす「ニューヨーク」のロフト風に仕上げ、現在の若者向けのホテルに一新されました。
(讀賣新聞16.12.28抜粋)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所