世界7大無駄使い「ベルリン新空港」
「明治時代」建築の「浄土真宗本願寺派」(西本願寺)門主の別荘「三夜荘」(京都市伏見区)が、老朽化のため解体されるといいます。
「木戸孝允」が命名し、「徳川慶喜」や「伊藤博文」ら多くの名士が滞在した由緒ある施設であり、惜しむ声が上がっています。
「三夜荘」は、「豊臣秀吉」が築いた「伏見城」の「観月台」があったといわれる「宇治川」沿いの高台に位置し、林に囲まれた風光明媚な地で、第21代門主の「大谷光尊」が1876年(明治9年)に木造平家の「旧館」を建築し、7つの部屋と茶室で来賓に接待が行われたようです。
1900年に建築された「新館」は、4つの部屋がある木造平家で、床下の鉄パイプに蒸気を通した「床暖房」を備えていたようです。
「シルクロード」の仏教遺跡を発掘調査した「大谷探検隊」の創設で知られる第22代門主「大谷光瑞」の時代には、庭園に全国の桜が数千本植えられ、桜の名所となり、学生に「仏教」や海外情勢を教える研究施設としても活用され、「シルクロード」の古代都市「楼蘭」の遺跡を発見した「スウェーデン」の探検家「スウェン・へディン」も宿泊したといいます。
しかし、「旧館」は終戦までに撤去、桜の木も切り倒され、「新館」は戦後、門主関係者が暮らしていたものの、30年ほど前からは空き家となり、「西本願寺」が管理をしていました。
「屋根」や「壁」の一部が崩落し、補修や保存には多額の費用を要することから、昨年2月に寺は解体を決定し、「陶磁器」や「建具」「書類」など重要な所蔵品は寺へ移され、約1か月かけて解体するとのこと。
跡地の利用方法は未定といいます。
(讀賣新聞16.02.09夕刊 抜粋)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所