「アールヌーヴォー」の名建築「オルタ美術館」(ブリュッセル)訪問
世界遺産である円形闘技場遺跡「コロッセオ」(「ローマ」)の床を修復し、コンサート会場などで活用する案に、賛否両論が巻き起こっているそうです。
「コロッセオ」は西暦80年に完成し、「古代ローマ」時代には見せ物としての闘技を行うために木の床が敷かれ、地下にトンネルや剣闘士らと戦う猛獣のおりなどがあったといいます。
「イタリア」の考古学者「ダニエレ・マナコルダ」氏が7月に、床を本来の姿に戻し、文化イベントやコンサートを実施する案を専門誌に発表し、「フランチェスキーニ」文化相が「ツイッター」で『とても気に入った。』とつぶやいたことで論争に発展している模様です。
修復に肯定的な専門家は、地元メディアに『見学者が当時の様子をより正確に理解できる。』などとコメントし、反対派は、補修が必要な遺跡はほかにもあるなどと反論しています。
最大の課題は復元費用の財源不足で、財政難の「イタリア」では芸術分野への公的助成が減少し、政府や自治体に代わって民間企業が修復費用を負担しています。
「コロッセオ」においても、回廊の壁が崩落するなど老朽化が進行しているため、床の修復論争に先立ち、「イタリア」の高級皮革製品ブランド「トッズ」グループが2500万ユーロ(約36億円)の拠出を申し出、外壁補強などの工事が既に始まっているといいます。
(讀賣新聞2015.08.15)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所