「ギャルリー・サン・チュベール」(ベルギー:ブリュッセル)
紀元前1000年ごろより、現在の「メキシコ」南東部から「グアテマラ」「ベリーズ」「ホンジュラス」西部にかけて興隆した「マヤ文明」の起源と定住共同体の発展を新たに解明しようと、「茨城大」「アリゾナ大」「カリフォルニア大デービス校」「総合研究大学院大」「鳴門教育大」らの研究者たちが、「グアテマラ」の「セイバル遺跡」において調査を行いました。
「マヤ文明」の成り立ちに関して従来の学説では、『定住集団と非定住集団は、それぞれ別の共同体を形成した。』『定住の後に大規模な公共祭祀建築が建設された。』とされてきました。
しかし今回の「セイバル遺跡」の研究では、次の点が初めてわかったといいます。
①定住という新たな生活様式は、ある地域の全ての社会集団の間で必ずしも同時に起こらなかった。
②大規模な公共祭祀建築は、定住共同体が確立された後ではなく、それ以前に建設された。
③居住の定住性の度合いが異なる多様な集団が携わった。
④共同体の公共祭祀及び公共建設の共同作業は社会的な結束を促進し、「マヤ文明」の定住共同体の発展に重要な役割を果たした。
さて、古代の人たちは、どのような生活をしていたのでしょうか?
(讀賣新聞:2015.04.01)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所