「大阪ハリストス正教会」:木造ビザンチン様式
「東日本大震災」で被災し、解体された福島市宮下町の「日本基督教団福島教会会堂」(国登録有形文化財)の跡地で、「クリスマス」までの復活を目指して「会堂」の再建が進んでいる模様です。
1909年(明治42年)に建築された旧「会堂」は、日本各地に洋風建築物を残した米国人建築家「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ」が手がけたもので、「レンガ造」の「礼拝堂」やアーチ型の「窓」、日本特有の「畳」座敷などがあったそうです。
「四角すい」の「鐘楼」の鐘は、第2次世界大戦時の金属類回収令で軍に供出されましたが、米軍が本国に持ち帰り、その後返還されたものだといいます。
2001年に国登録有形文化財となり、信徒や市民がコンサートなどを楽しむ憩いの場でしたが、2011年3月の震災で「煙突」が崩れて「壁」に亀裂が入り「全壊」と判定されました。
倒壊して近隣に被害が及ぶ危険性があることから解体され、当時の牧師は避難したまま戻らなかったそうです。
新しい「会堂」の工事は6月に始まり、床面積263㎡の「木造」で、78席の「礼拝堂」や「食堂」「集会場」などを備え、「鐘楼」には、保管してある旧「会堂」の「鐘」を取り付けるといいます。
設計は、「一粒社ヴォーリズ建築事務所」(大阪市)が担当しています。
(2014.11.11:讀賣新聞)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所