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「泉涌寺」(京都市東山区)の重要文化財である「仏殿」で大規模修理が終わり、美しさを取り戻した狩「野探幽」の天井画や仏像の前で法要が営まれました。
修理は2008年に始まり、約350年前の再建時に「探幽」が描いた竜の天井画や飛天の絵は、一度剥がした上で裏打ちされ、破損箇所などの修理が行われたそうです。
「鎌倉時代」に「運慶」の工房で作られたとされる「阿弥陀」「釈迦」「弥勒」の3体の仏像は、台座や後背が修復されています。また、「須弥檀」(しゅみだん)などは剥落止が行われ、彩色が復元されたといいます。
法要では、僧侶らによる読経の中、4つ流派による献茶や献花が行われたそうです。
「泉涌寺」は、京都市東山区泉涌寺山内(やまのうち)町にある「真言宗泉涌寺派総本山」の寺院で、山号は東山(とうざん)または泉山(せんざん)といい、本尊は「釈迦如来」「阿弥陀如来」「弥勒如来」の三世仏です。
「平安時代」の草創と伝えられますが、実質的な開基(創立者)は「鎌倉時代」の「月輪大師俊芿」(がちりんだいししゅんじょう)で、「東山三十六峰」の南端にあたる「月輪山」の山麓に広がる寺域内には、「鎌倉時代」の「後堀河天皇」「四条天皇」、「江戸時代」の「後水尾天皇」以下幕末に至る歴代天皇の陵墓があり、皇室の菩提寺として「御寺(みてら)泉涌寺」と呼ばれています。
(2014.10.31:讀賣新聞夕刊)
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