「フランク・ロイド・ライト」:「旧山邑家住宅」の「いすと机」が復元、公開

高塚哲治

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テーマ:名建築/迷建築

 建築家「フランク・ロイド・ライト」が設計した国指定重要文化財の「旧山邑邸」(「ヨドコウ迎賓館」)が今年、完成から90年を迎え,10月4日~11月3日まで夜間見学会などの記念イベントが開かれるようです。
 阪神大震災で大きな被害を受け修復されたもので、格調あるたたずまいを持ち、阪神間モダニズムの面影を今に伝えています。
 「フランク・ロイド・ライト」は、近代建築の3大巨匠の一人と称され、手がけた建築物は「アメリカ」以外では現在「日本」に4箇所残すのみといいます
 「ヨドコウ迎賓館」は、1918年に灘の酒造家「山邑太左衛門」が設計を依頼し、1924年に完成したもので、1947年に「淀川製鋼所」(大阪市)が社長邸として購入し接待などに利用していたそうです。 
 老朽化により1971年には取り壊す計画が浮上したようですが、建築家らから保存を求める声が高まったことを受け、補修を加え1989年から一般公開されています。
 4階建て、延べ面積は170坪で、部屋は暖炉のある応接間や食堂など、約20室を有します。
 青色がかった「大谷石」を階段や柱などに使用し、窓枠などには植物の葉をモチーフにした銅板の装飾が施され、周囲の木々と融和した空間を有します。
 阪神大震災で柱や壁に多数のひびが入ったものの、約3年をかけて修復されました。今回、90周年に合わせ、建築当初の「椅子と机」が復元され、椅子の背もたれには、「ライト」の特徴である縦の格子模様があります。館内には「ライト」の紹介などパネル18枚が置かれています。








《2014.10.02:讀賣新聞夕刊》

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

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高塚哲治(建築家)

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大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

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