- お電話での
お問い合わせ - 06-6862-6831
コラム
「軍艦島」(端島)の建築が倒壊の危機
2014年9月24日 公開 / 2020年12月28日更新
「ユネスコ」(国連教育・科学・文化機関)の世界文化遺産登録を目指す長崎市の「軍艦島」(端島)にある、日本最古の鉄筋コンクリートの高層アパートなど4棟と別の1棟の一部は「日本建築学会」から、いつ倒壊してもおかしくない「大破」であると指摘されています。
極度に老朽化した鉄筋コンクリートの修復技術は確立されていません。研究者たちが、来年6月に「保存と再生」に向けた国際会議を「長崎市」で開催する予定です。
「軍艦島」(端島)は、海底炭鉱の島として栄え、大正から昭和にかけて「アパート」「学校」「病院」など約30棟の鉄筋コンクリート造の建築物が建造されました。
1974年に閉山した後、無人島になり、これらの建築物は約40年間放置され、高潮や風雨にさらされてきました。
「日本建築学会」が2011年~2013年にわたり、「長崎市」の依頼を受けてこれらの建築物の調査を実施、1916年に建築された日本最古の高層アパートである「30号棟」(7階建て)をはじめ、計12棟を抽出して劣化診断を実施した結果、このうちの4棟が「大破」と判定されました。倒壊するまでの年数の試算では、2012年時点で、30号棟は5年前に倒壊していてもおかしくない「マイナス5年」という結果でした。
《2014.09.22:讀賣新聞》
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所
関連するコラム
- 「大阪ハリストス正教会」:木造ビザンチン様式 2015-05-21
- 世界7大無駄使い「ベルリン新空港」 2014-11-14
- 「アールヌーヴォー」の名建築「オルタ美術館」(ブリュッセル)訪問 2014-02-03
- 「ギャルリー・サン・チュベール」(ベルギー:ブリュッセル) 2014-03-05
- 「アール・デコ」の建築 2013-07-11
カテゴリから記事を探す
高塚哲治プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。