「大阪ハリストス正教会」:木造ビザンチン様式
「ユネスコ」(国連教育・科学・文化機関)の世界文化遺産登録を目指す長崎市の「軍艦島」(端島)にある、日本最古の鉄筋コンクリートの高層アパートなど4棟と別の1棟の一部は「日本建築学会」から、いつ倒壊してもおかしくない「大破」であると指摘されています。
極度に老朽化した鉄筋コンクリートの修復技術は確立されていません。研究者たちが、来年6月に「保存と再生」に向けた国際会議を「長崎市」で開催する予定です。
「軍艦島」(端島)は、海底炭鉱の島として栄え、大正から昭和にかけて「アパート」「学校」「病院」など約30棟の鉄筋コンクリート造の建築物が建造されました。
1974年に閉山した後、無人島になり、これらの建築物は約40年間放置され、高潮や風雨にさらされてきました。
「日本建築学会」が2011年~2013年にわたり、「長崎市」の依頼を受けてこれらの建築物の調査を実施、1916年に建築された日本最古の高層アパートである「30号棟」(7階建て)をはじめ、計12棟を抽出して劣化診断を実施した結果、このうちの4棟が「大破」と判定されました。倒壊するまでの年数の試算では、2012年時点で、30号棟は5年前に倒壊していてもおかしくない「マイナス5年」という結果でした。
《2014.09.22:讀賣新聞》
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所