「姫路城」平成の大修理

高塚哲治

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テーマ:名建築/迷建築

 平成の大修理が行われている世界遺産「姫路城」では、「大天守」を覆う工事用建屋の解体が進み、ふき替えられた屋根瓦と新調された最頂部の「鯱瓦」が3年半ぶりに姿を見せています。
 約8万枚の瓦のふき替えや、白壁の漆喰の塗り直しなど本体工事は昨年末までに完了する予定です。屋根は瓦の継ぎ目などを白い漆喰で埋め直したため全体が白く輝いて見え「白鷺城と呼ぶにふさわしい姿」になっています。
 建屋の撤去が順調に進めば、7月末に「大天守」の全景が望めるようになり、来年3月27日から一般公開される予定とされています。
 「姫路城」は、別名「白鷺城(はくろじょう)」ともいわれます。「姫路城」は、「安土桃山時代」から「江戸時代」初期にかけての建築技術の粋を極めた傑作といわれ、軍事的・芸術的にもっとも完成された文化財として1993年12月に、「法隆寺」とともに日本で初の「世界文化遺産」に指定されました。
 「姫路城」は、「徳川家康」の次女「督姫」を妻とする「池田輝政」により建てられたもので、「関ヶ原の戦い」の翌年にあたる慶長6年(1601年)から8年の歳月が費やされています。
 それまでは、「羽柴秀吉」が20年前に建てた三層の「姫路城」が建っていましたが、この城を取り壊し、現在の5層7階の天守となりました。
 聡明で美しい姫といわれた徳川家康の孫娘である「千姫」の物語や、「宮本武蔵」の妖怪退治、播州皿屋敷お菊井戸など、建築以外にも多くの物語の舞台として魅力があふれるお城です。








《讀賣新聞14.04.12》

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

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高塚哲治(建築家)

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大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

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