「アールヌーヴォー」の名建築「オルタ美術館」(ブリュッセル)訪問
もともとの「菊正宗酒造記念館」は、1659年(万治2)に御影(神戸市)の「本嘉納家」本宅屋敷内に建てられた「酒蔵」を、昭和35年に現在の地に移築し、「酒造記念館」として保存し一般開放していたものだそうです。
館内には、国指定「重要有形民俗文化財」である「灘の酒造用具」や所蔵する「小道具類」が展示され、酒造りの歴史を今日に伝える資料館として、年間5万人の来館者があったようです。
平成7年1月17日の「阪神淡路大震災」により、古い「酒造記念館」は倒壊しますが、収蔵の「酒造用具」や「小道具類」は、ほとんどが無事か、修復可能な状態で、全面建て替え工事の末、4年後の平成11年1月25日に復興オープンしました。
新しい「酒造記念館」は、地上2階建ての耐火・耐震構造で、延床面積(既設「参考室」含む)は1,400㎡あり、「屋根」は「本瓦葺」「外壁」や「辻塀」は「焼杉板張り」の伝統的な酒蔵をしのばせています。
館内では、古い「酒造記念館」に使われていた樹齢400年以上を経た「柱」「梁」が随所に使用されています。
《讀賣新聞14.03.31》
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所