「アールヌーヴォー」の名建築「オルタ美術館」(ブリュッセル)訪問
「神戸港」のシンボル「神戸ポートタワー」は、11月21日で開業から50年を迎えます。
「六甲山」を背に、青い海と空に映える赤い塗装、夜景を彩るライトアップや、独特の鼓(つづみ)形のデザインは「東京スカイツリー」の設計にも生きています。
開業は「東京五輪」の前年の1963年で、当時の「原口忠次郎」神戸市長が「オランダ」訪問の際、「ロッテルダム港」を一望するタワー「ユーロマスト」に触発され、建設が決まったと伝えられています。
設計は、昨年5月に開業した「東京スカイツリー」も手がけた「日建設計」(本店・東京)で、どちらも滑らかなシルエットにするため、円筒形のパイプが使用されています。
「神戸ポートタワー」は上部が直径約15m、下部が直径約25mの円柱を135度ねじった形になっています。
問題は風の影響で、展望台に向かう「エレベーター」が昇降する中央部分(シャフト)に、周囲のパイプを回り込んだ風がどう当たるかを計算する必要があったといいます。高さによってパイプとシャフトとの距離が異なり、風の当たり方は複雑に変わります。「東京大学」や「東北大学」、当時の「建設省建築研究所」と合同で風洞実験を繰り返し、シャフトの太さや部品の接合方法を決めたそうです。
《讀賣新聞13.11.19夕刊》
《讀賣新聞13.11.21夕刊》
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所