世界7大無駄使い「ベルリン新空港」
大阪市北区西天満にある画廊街・老松通りかいわいで、注目を集めてきた「番画廊」が、今年いっぱいで閉廊することになったようです。
大正期の建築を生かした落ち着いたスペースと、自由な展示を見守るオーナーの姿勢に惹かれ、「横尾忠則」さんなど著名な美術家が作品を発表してきた名門「画廊」です。
来月にはゆかりの作家による小品で空間を埋め尽くし、34年間の活動を終えます。
1979年6月、それまで別の「画廊」に勤めていた「松原光江」さんが現代美術のギャラリーとして開廊したもので、「画廊」の名には「様々な作家が順『番』に展示する作品の『番』をしたい」という思いを込めたということです。
最初の展覧会は抽象画家の「泉茂」さん、洋画家の「三尾公三」さん、造形作家の「元永定正」さんたちの3人展だったとのこと。
「画廊」が入居するのは1921年(大正10年)に建てられた「大江ビルヂング」です。老松通りから南に入った一角にあり、重厚で、かつ温かみあふれる空間と、「個性を生かし、伸び伸びと展示を」という「松原」さんの姿勢に共感する作家は多く、開催した展覧会は約1600回に及ぶそうで、出品者にはグラフィックデザイナーの「早川良雄」さん、抽象画家の「津高和一」さん、建築家の「磯崎新」さん、イラストレーターの「黒田征太郎」さん達が名を連ねています。
《讀賣新聞13.11.07夕刊》
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所