「大阪ハリストス正教会」:木造ビザンチン様式
「東日本大震災」で被災した福島県郡山市の国指定重要文化財・「旧福島県尋常中学校本館」が、2年7ヶ月ぶりに一般公開を再開するようです。
展示物は修復作業が終わっていないため、建物だけの「仮オープン」ということですが、同中学校の後身、「県立安積高校」創設130年となる来年9月に「本オープン」を目指すとのこと。
同館は1889年に建てられ、戦後の一時期、「安積高」の校舎にも使われていました。明治期の貴重な「鹿鳴館風建築」で、1977年に国から「重要文化財」に指定され、1984年から「安積歴史博物館」として一般公開されていたものです。
「東日本大震災」で「礎石」がずれ、「しっくい」の壁が崩落しました。本館内には、作家の「久米正雄」や文学者の「高山樗牛(ちょぎゅう)」ら在校していた著名人の遺品や作品、卒業生の文集などが展示されていましたが、震災で汚れたり破れたりする被害が出ました。
「安積高校」OBなどによる「財団法人」が運営する同博物館は【重文の建物をまず見てもらいたい】とし、展示物の修復に先行して昨年3月から建物の修復工事を行い、9月26日に完了しました。仮オープン後は、講演会や展示会を予定し、開かれた「博物館」を目指すそうです。
(讀賣新聞:13.10.04)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所